セッション情報 | ポスター胆道癌 化学療法 |
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タイトル | P-356:胆道癌切除後の局所再発に対する化学放射線治療の検討 |
演者 | 前村 公成(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科) |
共同演者 | 新地 洋之(鹿児島大学保健学科), 又木 雄弘(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科), 蔵原 弘(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科), 迫田 雅彦(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科), 上野 真一(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科), 平木 嘉幸(鹿児島大学放射線診断治療学), 中條 政敬(鹿児島大学放射線診断治療学), 高尾 尊身(鹿児島大学フロンティアサイエンス研究推進センター), 夏越 祥次(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科) |
抄録 | 【目的】胆道癌切除後の局所再発では再切除困難な症例が多く,有効な治療法は確立されていない.主病変切除後の局所再発胆道癌症例に対する放射線化学治療法ついて検討した.【方法】対象は胆道癌切除後の局所再発に対して放射線化学治療を施行した9例.原発部位は肝内胆管癌1例,肝外胆管癌6例(Bs:1例,Bm:3例,Bi:2例),胆嚢癌1例,十二指腸乳頭部癌1例.初回手術は膵頭十二指腸切除4例,肝葉切除以上3例,中央2区域切除1例,胆管切除1例.再発部位は胆管断端周囲6例,肝十二指腸間膜周囲3例.再発までの期間は平均20.2(7.3~84)ヶ月.放射線治療は再発病変に対する根治照射(50Gy以上)として体外照射単独6例,胆管内腔照射(RALS)単独1例,両者の併用を2例に施行.化学療法は5-Fu持続点滴または低量Gemcitabine投与法を選択.放射線治療後はGemcitabineまたはTS-1の維持療法を継続.有害事象,局所効果,生存期間等について解析した.【成績】Grade2以上の有害事象は5例で,1例は胆管炎により20Gyで中止.局所抗腫瘍効果はPR1例,NC4例,PD4例であった.全例加療後の維持化学療法を追加した.治療後の50%生存期間は11.8カ月,最長は23.3ヶ月.死因は局所再増悪が3例,播種を含む遠隔転移が5例.【結論】胆道癌術後再発症例に対する放射線化学治療は,胆管炎の発生に留意すれば安全に遂行できる.明らかな遠隔病変がなければ局所制御効果が期待でき,治療選択肢の一つとして考慮すべきである. |
索引用語 |