セッション情報 |
ポスター
胆道癌 化学療法
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タイトル |
P-357:非切除胆道癌に対する集学的治療の現況:神奈川胆膵癌研究会アンケート調査から
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演者 |
松山 隆生(横浜市立大学消化器・腫瘍外科) |
共同演者 |
遠藤 格(横浜市立大学消化器・腫瘍外科), 川口 義明(東海大学医学部消化器内科), 吉田 一徳(北里大学東病院消化器外科), 大川 伸一(神奈川県立がんセンター消化器内科), 田中 淳一(昭和大学横浜市北部病院消化器センター), 朝倉 武士(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 杉森 一哉(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 峰 徹哉(東海大学医学部消化器内科) |
抄録 |
【目的】神奈川胆膵癌研究会で行われた非切除胆道癌の治療に関するアンケート調査を基に非切除胆道癌の集学的治療の現況について検討した.【対象・方法】対象は1999年1月から2008年12月の10年間に神奈川胆膵癌研究会参加7施設において治療を受けた非切除胆道癌318例.抗癌剤レジメンの変遷,生存因子の検討を行った.また,肝門部胆管癌90例の治療法別の生存率についても検討した.【結果】切除不能因子は局所過進展のみ:102例(32.0%),血行性転移陽性:81例(25.9%),大動脈周囲リンパ節転移陽性:46例(14.7%),腹膜播種:30例(9.6%).198例(63.4%)で化学療法が施行されており78例(39.8%)がGEM単剤,23例(11.6%)がS1単剤,45例(22.7%)でGEMのコンビネーションが行われていた.全症例の1年生存率は35%,MSTは10ヶ月であった.切除不能因子別の生存解析では局所過進展のみの症例:1生率:65%,MST:12m,大動脈周囲リンパ節転移症例:1生率:48%,MST:10m,血行性転移陽性症例:1生率:23%,MST:7m,腹膜播種症例:1生率:7%,MST:5mであった.また,肝門部胆管癌症例(n=90)について治療法別の生存解析を行うと化学療法と放射線療法を併用した症例(n=28)は化学療法単独症例(n=48)と比べて有意に予後良好であった(1生率:83% vs 39%,MST:19m vs 11m,p<0.001).【結語】非切除胆道癌のうち局所過進展症例や大動脈周囲リンパ節転移症例では化学療法と放射線療法を組み合わせる事で比較的良好な予後が得られていた.遠隔転移陽性症例では集学的治療を行ってもその予後は不良であり新たな治療法の開発が急務である. |
索引用語 |
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