セッション情報 | ポスター胆道癌 化学療法 |
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タイトル | P-359:進行胆道癌に対する塩酸ゲムシタビンとTS-1併用化学療法(GS療法)の第II相臨床試験 |
演者 | 有馬 志穂(杏林大学医学部内科学腫瘍内科) |
共同演者 | 清水 京子(東京女子医科大学消化器病センター), 岡本 友好(慈恵医科大学付属第三病院外科), 土岐 真朗(杏林大学医学部消化器内科), 成毛 大輔(杏林大学医学部内科学腫瘍内科), 春日 章良(杏林大学医学部内科学腫瘍内科), 北村 浩(杏林大学医学部内科学腫瘍内科), 高須 充子(杏林大学医学部内科学腫瘍内科), 長島 文夫(杏林大学医学部内科学腫瘍内科), 杉山 政則(杏林大学医学部消化器・一般外科), 古瀬 純司(杏林大学医学部内科学腫瘍内科) |
抄録 | 【目的】塩酸ゲムシタビン(GEM)+シスプラチン(GC療法)は進行胆道癌に対する標準治療である.これまでの臨床試験で胆道癌に対するTS-1単独療法,GEM+TS-1併用療法(GS療法)の有効性が報告されている.本試験ではGS療法の安全性と有効性を確認する目的に臨床第II相試験を計画した.【方法】切除不能進行胆道癌(肝内胆管癌,肝外胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌)で病理組織学的に腺癌と診断された症例を対象とする.化学療法歴については問わない.GEM1000mg/m2をday1,8,TS-1 65mg/m2をday1-14の3週間を1コースとし,プロトコール中止規準に至るまで繰り返した.主要評価項目は奏効割合,副次評価項目は有害事象の種類と発現割合,全生存期間(OS),無増悪生存期間(PFS)とした.【成績】2008年8月から2011年11月までの登録期間で,登録例のうち解析対象集団は38例であった.年齢中央値は66歳(44-81),性別は男性/女性:19:19,PSは0/1/2:31/6/1,占拠部位は胆嚢/肝内胆管/肝外胆管/乳頭部:9/12/14/3,化学療法歴を有するものが7例であった.間質性肺炎による治療関連死を1例,30日以内の原疾患による死亡を1例に認めた.Grade4の非血液毒性はなかったが,Grade3/4の白血球減少を31.6%,好中球減少を36.8%に認めた.奏効割合は15.8%,OS中央値は15.9ヶ月,PFS中央値は5.8ヶ月であった.【結論】GS療法は重篤な有害事象なく安全に施行できた.OS,PFSは良好であり,GS療法の有効性が確認できた. |
索引用語 |