セッション情報 |
ポスター
胆道癌 診断
|
タイトル |
P-364:三次元超音波表示法による胆のう病変の描出
|
演者 |
小野 尚文(ロコメディカル江口病院内科) |
共同演者 |
田中 賢一(ロコメディカル江口病院内科), 江口 尚久(ロコメディカル江口病院内科), 高橋 宏和(佐賀大学内科), 水田 敏彦(佐賀大学内科), 江口 有一郎(佐賀大学肝疾患医療支援学講座) |
抄録 |
(はじめに)三次元超音波表示(以下3D-US)は,胎児の描出において臨床的インパクトは強烈であった.腹部領域においては,その応用として胆のうを内視した状態で描出する方法がある(内視法).今回我々はこの手法を用いて胆のう病変の描出を試みた.(対象および方法)対象は通常の超音波検査時に認められた胆石症及び胆のうポリープの症例であり,元画像としての胆のう全体をsweep scanを行った症例である.(三次元画像の作成および表示法)使用した超音波装置はLOGIQ 7又はS8(GE Healthcare)であり,元画像として胆のう全体をsweep scanし,内蔵されたソフトsurface rendering(SR)法またはmaximum intensity projection(MIP)法にて3D画像を作成した.表示法はcut plane movei機能またはcut plane scroll機能を用いて表示した.(結果)胆石法はMIP法で腹側(胆石の対側)面を大きくカットした状態のmovei機能表示が優れており,胆のうポリープはSR法でscroll機能表示が優れており,カット断面の調節でポリープ頚部の表示も可能であった.これらの方法は数分で作成でき動画表示のため患者さんには好評であった.(考察および結語)今回行った胆のう3D-USでは症例が限られていたが,ポリープと壁のつながりが描出でき,症例の積み重ねにより臨床的有用性が期待できると思われた.3D-USは多くの問題を克服し着実に進歩してきているも,依然として装置依存性や施行者の力量および熱意など特殊(またはマニアック)な手法かもしれない.しかし,今後多くの若い医師が少しでも興味を持ち普及していくことを期待したい. |
索引用語 |
|