セッション情報 | ポスター胆道癌 診断 |
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タイトル | P-367:当院における十二指腸乳頭部癌の臨床病理学的検討 |
演者 | 伊東 文子(市立室蘭総合病院消化器内科) |
共同演者 | 金戸 宏行(市立室蘭総合病院消化器内科), 石上 敬介(市立室蘭総合病院消化器内科), 山本 至(市立室蘭総合病院消化器内科), 那須野 正尚(市立室蘭総合病院消化器内科), 中垣 卓(市立室蘭総合病院消化器内科), 佐藤 修司(市立室蘭総合病院消化器内科), 清水 晴夫(市立室蘭総合病院消化器内科), 今 信一郎(市立室蘭総合病院臨床検査科) |
抄録 | 【目的】当院における十二指腸乳頭部癌の臨床病理学的検討.【方法】2001-2011年に診断された十二指腸乳頭部癌13例に対し,背景因子,診断等に関しての検討を行い,外科的切除術と剖検がなされた11例に関しては,病理学的因子の検討と画像による進行度診断能の検討を行った.予後に関する検討も行った.【結果】背景因子 年齢71歳(中央値).男性/女性5/8例.異時性他臓器癌合併4例.CEA/Ca19-9(中央値:2.7/36.2).CEA/Ca19-9増加2/6例.画像診断((a)直接腫瘍描出あり・(b)副所見のみ)内視鏡(a)11/13例・(b)2/13例(乳頭部腫大).US(a)0/13・(b)13/13(総胆管拡張13/13,主膵管拡張6/13).CT(a)6/13例・(b)7/13例(総胆管拡張13/13,主膵管拡張6/13).MRI(a)7/13例・(b)6/13例(総胆管拡張13/13例,主膵管拡張6/13例).EUS(a)10/10例.IDUS(a)9/9例.組織診断 生検で全例carcinomaの診断を得た.治療 切除術/BSC 10/3例.化学療法は切除術後の4例に施行切除,剖検例における病理学的検討(胆道癌取扱い規約 第5版) 肉眼的形態 非露出腫瘤型/露出腫瘤型/腫瘤潰瘍型2/5/4例.組織型はpap/tub1/tub2/sig:4/5/1/1例.腫瘍最大径20mm(中央値).pPanc 0/1a/1b/2/3:2/4/3/1/1.pDu 0/2:3/8.pT 1/2/3/4:2/1/6/2.pN 0/1/2/3:7/0/3/1.P0/1:10/1.M0/1:10/1.Stage I/II/III/IVa/IVb:2/1/3/2/3.画像診断によるStage正診は5/11で可能だった(過小評価4例中2例がリンパ節転移,1例が腹膜播種,1例が小肺転移の指摘困難による,過大評価2例は局所進展深読みによる).予後(MST) 全13例/切除術10例/化学療法施行4例:1523日/2200日/358日【結論】診断は臨床所見と各種画像所見,生検により容易と考えられるが,各種画像診断によるStage正診率は不良であった.予後は比較的良好であった.化学療法に関してはさらに多数例の集積と解析が必要と考えられた. |
索引用語 |