セッション情報 | ポスター粘膜下腫瘍 |
---|---|
タイトル | P-392:直腸カルチノイド腫瘍に対する内視鏡的切除の経験 |
演者 | 柳井 秀雄(国立病院機構関門医療センター臨床研究部) |
共同演者 | 濱田 頼臣(国立病院機構関門医療センター総合診療部), 奥平 知成(国立病院機構関門医療センター総合診療部), 仙誉 学(国立病院機構関門医療センター消化器科), 中鉢 龍徳(国立病院機構関門医療センター消化器科), 坂口 栄樹(国立病院機構関門医療センター消化器科), 古谷 卓三(国立病院機構関門医療センター外科), 村上 知之(国立病院機構関門医療センター病理) |
抄録 | 背景:直腸カルチノイド腫瘍は,低悪性度腫瘍とされ,筋層への浸潤の無い径1cm未満の組織学的典型例は,一般に内視鏡的切除の適応と考えられている.しかし,その存在部位は粘膜下層へ至る事が多く,内視鏡的切除の方法に,若干の問題点が残されている.このたび演者らは,この点について自験例の解析を行った.対象:平成16年4月から平成24年3月までの8年間に,国立病院機構関門医療センター消化器科では,13例の直腸カルチノイド腫瘍を経験した.治療法の内訳は,EMR7例,ESD5例,外科手術1例である.これらの治療法の変遷と効果について検討した.結果:平成21年8月までの6例では,EMRによる切除を行い,一例で断端陽性であったが,局所再発を見ていない.平成21年10月には,12年前の他院でのEMR後の再発で,外科的経肛門的直腸全層切除術にて近傍リンパ節に転移を伴っていた1例が経験された.その後は原則としてESDを行い,ESDの5例では断端陰性であったが,通常のポリープと誤認してEMRを行った1例で断端陽性であった.考案:少数例の経験ながら,局所再発や転移のリスクを考慮すると,直腸カルチノイド腫瘍の内視鏡的切除には,ESDが望ましいと考えられた. |
索引用語 |