セッション情報 ポスター

胃 ESD

タイトル P-395:

胃ESDにおけるクリニカルパスの有用性及び,ESD後の内視鏡の必要性についての検討

演者 海老 正秀(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学)
共同演者 西脇 裕高(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 田中 守(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 塚本 宏延(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 尾関 啓司(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 溝下 勤(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 森 義徳(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 谷田 諭史(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 片岡 洋望(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 神谷 武(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学), 城 卓志(名古屋市立大学大学院消化器代謝内科学)
抄録 胃ESDは2006年に保険収載されて以来,全国各地の一般病院で行われている.ESDの最大の利点は,EMRでは一括切除できない2cm以上の大きな病変であっても,一括で切除することができ,正確な病理診断を得ることができる点である.当院でも約10年前から少数ながらESDを行ってきたが,2011年度まではクリニカルパスを導入しておらず,各々の主治医の経験により入院期間を決めていた.今回2012年度よりクリニカルパスを導入し,導入前後での変化につき検討したため,若干の文献的考察を加えて報告する.さらに,当院では以前より,後出血の確認のためESD翌日にGIFを行ってきたが,ほとんどの症例で処置を必要としていない.ESD翌日のGIFの必要性に関してもレトロスペクティブに検討した.2011年度当院では53例の胃ESDを施行した.平均年齢は70.4±7.0歳,平均入院日数は12.9±5.9日,平均腫瘍径は17.5±7.9mmであった.施行時間は平均115.9±71.4分で合併症は後出血が1例,穿孔が6例であった.SM浸潤のために引き続き追加手術となった症例は4例であった.ESD翌日にGIFをした症例は49例で,そのうち止血処置をした症例は6例であり,4例は処置止血鉗子にて凝固し,2例はAPCにて凝固したのみであった.後出血した症例は1例で,翌日の内視鏡では処置をしていなかった.
索引用語