セッション情報 | ポスター胆道 結石 |
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タイトル | P-403:一般市中病院である当院における内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)の経験 |
演者 | 横山 潔(東大和病院消化器科) |
共同演者 | 河本 健(東大和病院消化器科), 近藤 友樹(東大和病院消化器科), 竹本 安宏(東大和病院消化器科), 寺井 潔(東大和病院消化器科), 木庭 雄至(東大和病院消化器科), 岸本 一郎(東大和病院消化器科), 大村 孝志(東大和病院消化器科), 小沢 正幸(東大和病院消化器科), 佐藤 光史(東大和病院消化器科), 高橋 武宣(東大和病院消化器科) |
抄録 | 【目的】総胆管結石は高齢者に発症することが多いが,高齢者は全身状態の低下や他の疾患の保有率が高く,巨大結石や積み上げ結石のように内視鏡的治療が難渋することが多い.近年,安全に効率よく採石する方法としてEST後に大バルーンを用いて胆管開口部を拡張させるEST+EPLBDが有用であったと報告されている.今回,一般市中病院である当院におけるEPLBDの成績を報告し,その有効性と今後の課題を検討した.【対象と方法】2010年12月から2012年8月までに巨大結石または積み上げ結石に対しEPLBDを施行した11症例.EST小切開を加えるか,もしくはEST後の乳頭に,胆管径,結石径に応じて大バルーンを用い乳頭拡張後,必要に応じ機械的砕石を併用し採石を行い,結石径,結石数,施行時間などを検討した.【結果】男:女=3:8,平均年齢は80.7(64-92)歳.EST後の再発例は9例であった.15mm以上の大結石例が8例で平均結石数は4.8(1-18)個であった.非砕石率は72.7%(8/11)で,3例に追加砕石が必要であった.全て1回の治療で採石されたが,砕石例1例に1年後に再発を認め,追加EPLBDを行った.平均施行時間は65.8(29-112)分であった.偶発症は高アミラーゼ血症を3例に認めたが,膵炎や穿孔はみられなかった.【考察】EPLBDは安全で効率的,さらに確実に採石できる有用な手技であると考えられた.しかし,まだ少数例の検討であり,今後,拡張方法の確立や,再発を含めた長期成績などについて課題は残されていると思われた. |
索引用語 |