セッション情報 | ポスター胃・十二指腸 症例 |
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タイトル | P-409:髄膜播種をきたした胃癌の3例 |
演者 | 山下 直行(坪井病院外科) |
共同演者 | 湖山 信篤(坪井病院外科), 川本 聖郎(坪井病院外科), 岩井 拓磨(坪井病院外科), 藤田 逸郎(日本医科大学外科), 金澤 義一(日本医科大学外科), 小野寺 浩之(日本医科大学外科), 加藤 俊二(日本医科大学外科), 萩原 信敏(日本医科大学外科), 宮下 正夫(日本医科大学外科), 牧野 浩司(日本医科大学外科), 内田 英二(日本医科大学外科) |
抄録 | 【症例1】51才,男性.【主訴】心窩部痛【現病歴】2000.6.発症.Type 3(UME,Circ),pT3(SE),sig,sci,INFγ,ly3,v3,pN0,StageIIにて9月.左開胸開腹胃全摘,膵体尾部脾合併切除,胆摘(D2,H0,P0,CY0)(cur B)(StabeIIIBのSCCの合併あり).【経過】2002.7.吻合部再発(sig).2002.12.右開胸開腹胸部中下部食道切除(a2,n+,No.108,sig 2個)2003.10.縦郭再発に40Gy照射.2004.10.頭重感,倦怠感あり,CA19-9:3000.髄液細胞診,MRIで髄膜播種と診断.MTX15mg+Ara-C40mg+hydrocortizone50mg髄注(16回)でPS0. 2005.5.突然,意識レベルが低下し死亡.【症例2】66才,男性.【主訴】心窩部痛【現病歴,経過】2009.3.発症.cType3(L,Less),cT3,cN3,cH0,cP0-1,cM1(LYM),cStageIV.6月腹腔鏡検査でP1CY1.腹腔ポート造設し,TS-1+DOCを開始.6Kur後にCEAが30から正常化しCY0し.腹水増加をCDDP+CPT-11で制御.2010.4月腰椎転移.TS-1+Radiation中に頭痛,ふらつき,嘔気.髄液細胞診陽性.7月死亡.【症例3】26才,男性.「主訴」心窩部痛.「原病歴」2012.4.心窩部痛.7月,当院に紹介.「初診時現症」身長170cm,体重62.5Kg.CEA:410,CA125:887.「経過」sig,UML,Post-Circ,Type5,cT4a N(+)H0 P1 M1(LYM:Virchow,No.16a2,b1以外)StageIVと診断.腹腔鏡前日には腹囲98cmとなり,体動不能.腹腔鏡:広範な播種.CARTでPS改善後,第5病日にTS-1+PTX(iv,ip)の腹腔内化療を開始.2Kur目に腹囲76cmと腹水制御可能.外来通院中複視,頭痛を訴え,急速に意識レベルが低下し,9月死亡した.【結語】1)胃癌の髄膜播種を3例経験した.2)最近,8年で3例経験し非常に稀な病態ではない.sig,高度進行,長期化療の胃癌症例で頭痛,複視の症状を訴えた場合,考慮すべき病態.3)予後不良だが緩徐な経過であれば髄注療法はPS改善の可能性あり. |
索引用語 |