セッション情報 | ポスター胃・十二指腸 診断 |
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タイトル | P-420:AFI観察による萎縮性胃炎と胃癌発生部位の検討 |
演者 | 花畑 憲洋(弘前大学地域医療学講座) |
共同演者 | 三上 達也(弘前大学光学医療診療部), 吉村 徹郎(弘前大学消化器血液内科学講座), 澤谷 学(弘前大学消化器血液内科学講座), 荒木 康光(弘前大学消化器血液内科学講座), 千葉 大輔(弘前大学消化器血液内科学講座), 珍田 大輔(弘前大学消化器血液内科学講座), 櫻庭 裕丈(弘前大学消化器血液内科学講座), 平賀 寛人(弘前大学消化器血液内科学講座), 下山 克(弘前大学消化器血液内科学講座), 佐々木 賀広(弘前大学医療情報部), 福田 眞作(弘前大学消化器血液内科学講座) |
抄録 | 【目的】胃の内視鏡観察においてAutofluorescense imaging(AFI)観察時に緑色で表現される粘膜は組織学的な萎縮性胃炎を反映し,非萎縮粘膜はマゼンダで表現される.AFIを利用した胃癌の効率的な発見方法を明らかにするために早期胃癌症例に対して施行したAFI所見について以下の検討を行った.【方法】2011年6月より2012年8月までに弘前大学医学部附属病院消化器内科で早期胃癌に対し内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を施行した91症例112病変を対象とした.AFIによる観察はESD施行直前に行い,萎縮の程度は木村・竹本分類に準じてclosed type(C1-3),open type(O1-3)に分類した.AFI観察での胃癌肉眼型別の視認性,色調について検討した.【結果】対象91症例のうちAFI観察が可能であったのは89症例でclosed typeは7症例7病変,open typeは82例105病変でありopen typeで多発していた.AFI観察非萎縮部位への発癌は3例認めた.AFI観察で明瞭だったのは83病変,認識しづらかったのが18病変,認識できないものは4病変だった.認識できなかったもののうち幽門輪周囲1病変,前庭部大彎1例,胃体下部大彎1例,胃体下部前壁1例だった.IIa病変のうち緑色が1病変,マゼンダ68病変,混在12病変,認識できなかったものは1病変だった.IIc病変24病変のうち緑色が8病変,マゼンダ2病変,混在13病変,病変の認識ができなかったものは2病変だった.IIb病変6病変のうち緑色はなくマゼンダ2病変,混在3病変,病変の認識ができないものは1病変だった.【結語】AFI観察は萎縮性胃炎の強い部位の隆起性病変の拾い上げに適しているが,大彎側や幽門輪周囲のなど萎縮があっても十分に粘膜を伸展できなく粘膜が肥厚している部位の観察には注意が必要と考えられ,これらの部位の拾い上げにはAFI以外のモダリティとの組み合わせが大切と考えられた. |
索引用語 |