セッション情報 | ポスター胃・十二指腸 診断 |
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タイトル | P-422:未分化型早期胃癌の診断における血清ペプシノゲン値の意義 |
演者 | 岡 政志(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科) |
共同演者 | 井口 幹崇(和歌山県立医科大学第二内科), 稲生 実枝(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 菅原 通子(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 水野 芳枝(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 吉野 廉子(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 渡辺 一弘(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 中澤 学(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 近山 琢(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 平原 和紀(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 藤井 庸平(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 内田 義人(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 繁田 貴博(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 本谷 大介(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 濱岡 和宏(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 中山 伸朗(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 今井 幸紀(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科), 一瀬 雅夫(和歌山県立医科大学第二内科), 持田 智(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科) |
抄録 | 【目的】未分化型胃癌は分化型胃癌と異なり,必ずしも高度の萎縮性胃粘膜を背景として発生しない場合がある.このため,ペプシノゲン法の診断的意義は,分化型と未分化型の胃癌で差異があると考えられる.そこで,血清ペプシノゲン濃度を胃癌の分化度との関連で評価し,未分化型胃癌の診断における意義を検討した.【方法】対象は1998~2012年に外科切除を施行した胃癌192症例(男:127,女:65例)で,平均年齢(±SD)は59.8±10.5歳.血清ペプシノゲン濃度を測定し,胃癌の肉眼型との関連を検討した.分化型癌:122例,未分化型癌:70例)を対象とし,その血清ペプシノゲン値を測定し,胃癌肉眼型ごとに検討した.【成績】血清ペプシノゲン-I濃度(ng/mL:平均±SD)は分化型が33.9±29.0,未分化型癌が42.5±20.5で差異は見られなかった.ペプシノゲン濃度のI/II比もそれぞれ2.1±1.3,2.4±1.1と差がなかった.また,0 IIc型癌に限定してペプシノゲン- I濃度を比較したところ,分化型は35.0±19.3,未分化型は45.5±16.6で差はなかったが(p=0.38),40 ng/mL以上の症例の頻度は,分化型は33.3%(17/51)であったのに対して,未分化型は71.4%(25/34)で有意に高率であった(p<0.01).【考察と結語】未分化型の胃癌は萎縮の進行していない活動性胃炎からも発生し,血清ペプシノゲン-I濃度が高値を示す症例が多く,I/II比も分化型と差異が見られない.しかし,肉眼型が0 IIcの症例では,ペプシノゲン-1濃度が40 ng/mL以上の症例の頻度が分化型に比して未分化型で高率であることから,40 ng/mLを境に早期胃癌で組織学的な分化度が異なってくる背景の違いが存在する可能性があると考えられる. |
索引用語 |