セッション情報 ポスター

胃・十二指腸 診断

タイトル P-423:

ドック胃内視鏡検診発見胃癌の受診歴による特徴

演者 山口 和也(ちば県民保健予防財団総合健診センター消化器科)
共同演者 三橋 佳苗(ちば県民保健予防財団総合健診センター消化器科), 中川 由紀(ちば県民保健予防財団総合健診センター消化器科), 林 学(ちば県民保健予防財団総合健診センター消化器科), 大岡 美彦(千葉大学腫瘍内科学)
抄録 【目的】ドック胃内視鏡検診発見胃癌の受診歴による特徴を明らかにする.
【方法】2006年4月から2011年3月までの5年間で,当財団ドック胃内視鏡検診において発見された胃癌26例を,受診歴,進行度,組織型,治療法について検討した.
【結果】2006年4月から2011年3月までの5年間で,当財団ドック胃内視鏡検診を受診したのべ6574名のうち発見された癌は26例.癌発見率は0.40%であった.癌の進行度の内訳は,早期胃癌20例,進行胃癌6例であった.早期胃癌20例のうち14例は粘膜内癌であり,12例は内視鏡的粘膜下層剥離術を受けた.内視鏡受診歴で分類すると,逐年内視鏡検診受診者は11例であった.早期胃癌10例,進行胃癌1例であった.非逐年内視鏡検診受診者は15例であった.早期胃癌10例,進行胃癌5例であった.非逐年内視鏡受診者に対し,逐年内視鏡受診者は早期胃癌の割合が高かった.逐年内視鏡受診者,さらに,2年前の内視鏡受診者と対象を広げても,発見時進行癌であった癌の組織型は未分化癌であった.
【結語】現在我が国の早期胃癌の治療成績は組織型に因らず良好であり,救命可能なうちに癌を発見するという目的からは逐年受診が望ましい.
索引用語