セッション情報 ポスター

胃癌 化学療法1

タイトル P-450:

当院におけるstageIV胃癌の検討

演者 菊地 秀昌(東邦大学佐倉病院消化器内科)
共同演者 勝俣 雅夫(東邦大学佐倉病院消化器内科), 竜 美幸(東邦大学佐倉病院消化器内科), 岩佐 亮太(東邦大学佐倉病院消化器内科), 古川 竜一(東邦大学佐倉病院消化器内科), 山田 哲弘(東邦大学佐倉病院消化器内科), 曽野 浩治(東邦大学佐倉病院消化器内科), 長村 愛作(東邦大学佐倉病院消化器内科), 中村 健太郎(東邦大学佐倉病院消化器内科), 青木 博(東邦大学佐倉病院消化器内科), 吉松 安嗣(東邦大学佐倉病院消化器内科), 津田 裕紀子(東邦大学佐倉病院消化器内科), 竹内 健(東邦大学佐倉病院消化器内科), 高田 伸夫(東邦大学佐倉病院消化器内科), 鈴木 康夫(東邦大学佐倉病院消化器内科), 田中 宏(東邦大学佐倉病院消化器内科), 大城 崇史(東邦大学佐倉病院消化器内科), 大城 充(東邦大学佐倉病院消化器内科), 岡住 慎一(東邦大学佐倉病院消化器内科), 加藤 良二(東邦大学佐倉病院消化器内科)
抄録 【目的】非治癒因子のある進行胃癌に対して近年,治療成績向上を目指して原発巣切除が行われている.当院における非治癒因子のある初発胃癌の加療につき検討した.【方法】当科において2006年9月から2010年10月までに加療を行ったstageIV胃癌63例(男性48例,女性15例 平均年齢67.9歳(42~85歳))の生存期間中央値(MST),治療内容につきretrospectiveに検討した.【結果】stageIV胃癌全体でのMSTは8.14ヶ月であった.手術症例は全20例であり(胃切除術14例,バイパス術6例),非切除例は43例であった.化学療法導入は58例に行われ初回レジュメはS1+CDDPが最多で23例,S1単独が17例,CPT-11単剤5例,CPT-11+CDDP 4例,S1+CPT-11 3例,DOC単独が3例,S1+DOC2例であった.バイパス術を除く胃切除症例では,MST20.5ヶ月であり,非切除例でのMST 6.5ヶ月に比し有意に生存期間の延長が認められた(P=0.001).バイパス術のみではMST 5.72ヶ月であり生存期間の延長は認められなかった.S1単剤もしくはS1併用症例ではMST8.16ヶ月と,S1非併用症例でのMST7.2ヶ月との有意差は認められなかった.【結論】診断時にstageIV胃癌であっても胃切除が生存期間の延長に寄与する可能性が示唆された.
索引用語