セッション情報 ポスター

胃癌 化学療法2

タイトル P-453:

トラスツズマブ併用化学療法が奏効したHER2陽性進行胃癌2症例の治療経験

演者 松浦 哲也(茅ヶ崎市立病院消化器内科)
共同演者 村田 依子(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 鈴木 章弘(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 鹿野島 健二(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 桑原 洋紀(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 冬木 晶子(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 谷口 礼央(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 内山 崇(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 栗山 仁(茅ヶ崎市立病院消化器内科), 秦 康夫(茅ヶ崎市立病院消化器内科)
抄録 【症例1】67歳女性.2010年3月貧血と食欲低下を主訴に受診し,胃体部癌,多発肝転移,多発リンパ節転移の診断となった.4月より一次化学療法としてS-1+CDDP療法施行6コース施行,12月より二次化学療法としてweekly Paclitaxel療法施行し,5コース終了後にPDとなった.HER2強陽性(IHC法3+)のため,2011年5月より三次化学療法としてカペシタビン+CDDP(以下XP)+トラスツズマブ療法を開始した.4コース終了後,肝転移はPRとなり,原発巣は瘢痕化し生検結果はgroup1であった.6コース施行後の10月手足症候群(grade2)が出現したためカペシタビンを中止し,トラスツズマブ単剤療法を開始した.5コース施行後,肝転移の再増大を認めたため,2012年2月CPT-11+トラスツズマブ療法(3週毎)を開始した.肝転移は再度縮小し,9月現在10コース施行中であるが,PRを維持し,全身状態良好で外来通院中である.【症例2】75歳男性.2011年10月体重減少と心窩部痛を主訴に受診され,前庭部胃癌・多発肝転移の診断となった.胃空腸バイパス術施行後,HER2強陽性(IHC法3+)のため11月XP+トラスツズマブ療法を開始した.3コース施行後の2012年1月肝転移は縮小したが,手足症候群(grade2)とふるえ・脱力・歩行障害が出現し,カペシタビンによるフェニトインの血中濃度の異常上昇が確認された.そのため2012年2月よりトラスツズマブ単剤療法へ変更したところ,3コース施行後のCTでさらに肝転移の縮小傾向を認めた.9月現在トラスツズマブ単剤療法10コース施行中であるが,PRを維持し,全身状態良好で外来通院中である.【結論】一次化学療法だけでなく,高次化学療法においてもトラスツズマブ併用化学療法は有効であることが示唆された.またトラスツズマブ単剤のみでも腫瘍縮小効果が得られた.2症例ともHER2発現率が低い低分化腺癌であったが,HER2強陽性を認め,トラスツズマブが奏効した.
索引用語