セッション情報 | ポスター肝 基礎 |
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タイトル | P-469:Genotype別の病態及びGenotype B,CにおけるALT/血小板数/HBV-DNA量の経時的変化 |
演者 | 山本 健太(大垣市民病院消化器内科) |
共同演者 | 熊田 卓(大垣市民病院消化器内科), 桐山 勢生(大垣市民病院消化器内科), 谷川 誠(大垣市民病院消化器内科), 久永 康宏(大垣市民病院消化器内科), 豊田 秀徳(大垣市民病院消化器内科), 金森 明(大垣市民病院消化器内科), 多田 俊史(大垣市民病院消化器内科), 新家 卓郎(大垣市民病院消化器内科), 長谷川 綾平(大垣市民病院消化器内科), 伊藤 隆徳(大垣市民病院消化器内科), 安藤 祐資(大垣市民病院消化器内科), 田中 達也(大垣市民病院消化器内科), 曽根 康博(放射線科) |
抄録 | 【目的】本邦では都市部を除きGenotype Cの割合が高く,同一時期の感染が多い.Genotype CはBより肝硬変に進行しやすいといわれているが詳細に検討した報告は少ない.当院でのGenotype毎の病態の特徴を比較し,Genotype B,Cの肝炎・肝硬変の経時的な変化を検査時の年齢を元に比較した. 【方法】1991年12月から2012年6月の期間(平均観察期間8.3(0.1-20.4)年)に当院でGenotypeが判明したHBs抗原陽性患者1080例(36286検体)を対象とした. 1)Genotype毎の現在の年齢・性,ALT,AST,血小板数,ALB,T.BIL,HBV-DNA量,2)採血時の年齢を元にALT,血小板数,HVB-DNA量を15歳から79歳まで5歳毎に13群に分け,患者毎の平均値を算出し,Genotype B(1826検体)とC(23618検体)を比較した. 【成績】1)Genotype毎の患者数及び性(男/女)はA:64(40/24),B:112(67/45),C:898(507/391)現在の平均年齢は全体:58.5(7-99)A:39.5(20-81)B:61(24-95)C:59(7-93)であった.平均ALT値(IU/l)は全体:68.3,A:182.4,B:46.8,C:62.8,平均血小板数(×104/μl)全体:20.4,A:23,B:22.7,C:20,平均HBV-DNA量(LC/ml)は全体:3.63,A:3.6,B:3.5,C:3.6であった. 2)Genotype B(平均観察期間8.4(0.1-18.3)年,1825検体)よりC(8.4(0.1-20.4)年,23618検体)は年齢階層別平均ALT値(B/C)が20歳(20-24歳:27.6/107.4IU/l)から45歳(40-44歳:34.7/62.6 IU/l)で高く,血小板数は50歳以降(50-54歳:23.1/18.2×104/μl)で低かった.血小板15×104以下となる割合は65~69歳で最も高くGenotype B 18%に対しCで32%であった.HBV-DNA量は有意な差を認めなかった. 【結論】当院のB型肝炎患者の多くはGenotype B(10.3%)とC(83.1%)であり,CはBに比べて若年時のALTが高く,加齢と共に血小板数が低下することから慢性肝炎及び肝硬変に移行する可能性が高いことが示された. |
索引用語 |