セッション情報 ポスター

胃・十二指腸 高齢者

タイトル P-476:

超高齢者に対する消化器疾患,腹部疾患の外科的治療

演者 栗原 直人(練馬総合病院外科)
共同演者 浅田 祐介(練馬総合病院外科), 市原 明子(練馬総合病院外科), 松浦 芳文(練馬総合病院外科), 井上 聡(練馬総合病院外科), 飯田 修平(練馬総合病院外科)
抄録 当院では過去2年間における75歳以上の腹部手術症例数は150例あり,高齢者に対する手術は日常行われている.特に90歳以上の超高齢者について検討した.対象患者はH22-23年の2年間に当院で手術を施行した16例を対象とした.平均年齢は92±2.1(90-96),男女比4:12,緊急手術10例,待機手術6例であり,緊急手術は62.5%と高率であった.疾患は消化器癌7例,閉鎖孔ヘルニア3例,腹壁瘢痕ヘルニア1例,胆石症2例,急性虫垂炎1例,十二指腸潰瘍穿孔1例,腸閉塞1例であった.術後の平均在院日数は27.8±16.4(5-46),生存退院は94%,1例の在院死亡の原因は肺炎であった.超高齢者の場合,身体的機能の低下が予測されるが,術後生存率は94%と高率であるため,積極的な外科治療を行うことが可能と考えられた.高齢者の年齢別比較,文献的考察を加えて報告する.
索引用語