セッション情報 | ポスター胃・十二指腸 高齢者 |
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タイトル | P-481:高齢者における上部消化管出血に対する内視鏡的止血術 |
演者 | 鈴木 肇(札幌厚生病院消化器科) |
共同演者 | 前田 聡(札幌厚生病院消化器科), 西園 一郎(札幌厚生病院消化器科), 道上 篤(札幌厚生病院消化器科), 乙黒 雄平(札幌厚生病院消化器科), 寺門 洋平(札幌厚生病院消化器科), 菊池 仁(札幌厚生病院消化器科), 西岡 均(札幌厚生病院消化器科), 萩原 武(札幌厚生病院消化器科), 小澤 広(札幌厚生病院消化器科), 黒河 聖(札幌厚生病院消化器科), 今村 哲理(札幌厚生病院消化器科) |
抄録 | 【目的】高齢者の上部消化管出血は致死的となりうる病態であるが,その対処法や安全性について一定の見解は得られていない.そこで当院における75歳以上の後期高齢者における上部消化管出血に対する内視鏡的止血術の現状を明らかにする.【方法】2009年4月から2012年3月までの3年間に,当院で施行した75歳以上の後期高齢者における上部消化管出血に対する内視鏡的止血術252件(156症例)のうち,内視鏡的粘膜下層剥離術などの処置後の止血術および静脈瘤出血を除いた44件(36症例)を対象とし,その背景および治療成績について検討した.【結果】平均年齢82.0歳(75-93),男女比1.93:1,抗血栓薬使用率54.5%,NSAIDs常用11.4%,発見契機は吐血・貧血,出血源として胃・十二指腸潰瘍が過半数を占めていた.止血法はArgon plasma coagulation(APC)を用いることが最も多く,平均止血回数は1.3回(1-4)と治療効果も良好であり大きな偶発症も認めなかった.また,85歳以上と85歳未満の二群で比較すると男女比,入院時Hb値,輸血回数,入院期間において有意差を認め,死亡率は症例数が少なく有意差はないものの,85歳以上では死亡率20%以上と非常に高率であった.【結論】高齢者の上部消化管出血に対する内視鏡的止血術は安全かつ確実に施行可能であるが,超高齢者では死亡率が非常に高く出血予防策や出血時の抗血栓薬の取り扱いに注意が必要である. |
索引用語 |