セッション情報 ポスター

胃・十二指腸 その他

タイトル P-484:

腹腔鏡下噴門側胃切除における逆流防止弁形成を付加した食道胃管再建

演者 江原 一尚(埼玉県立がんセンター消化器外科)
共同演者 川島 吉之(埼玉県立がんセンター消化器外科), 山田 達也(埼玉県立がんセンター消化器外科), 福田 俊(埼玉県立がんセンター消化器外科), 岡 大嗣(埼玉県立がんセンター消化器外科), 塙 秀暁(埼玉県立がんセンター消化器外科), 野田 和雅(埼玉県立がんセンター消化器外科), 網倉 克己(埼玉県立がんセンター消化器外科), 八岡 利昌(埼玉県立がんセンター消化器外科), 横山 康行(埼玉県立がんセンター消化器外科), 西村 洋治(埼玉県立がんセンター消化器外科), 坂本 裕彦(埼玉県立がんセンター消化器外科), 田中 洋一(埼玉県立がんセンター消化器外科)
抄録 噴門側胃切除における食道胃管再建は,再建の簡便さと逆流予防がある一方で,逆流に関しては空腸間置や全摘より多いとする報告も散見される.我々は逆流防止弁を形成することで逆流の改善につとめており今回報告する.適応はT1bN0かつ残胃が50%以上温存可能な症例.胃管の幅は4cmとし腹腔鏡下に行う.食道胃管吻合は45mmのナイフレス自動縫合器で食道後壁と胃管前壁を固定する.固定したステイプラーの間を約2cm切開して吻合の後壁とし,残りを逆流防止弁とする.共通孔を縫合して吻合完了とする.これまで5例に施行し,平均出血量は51ml(12-116),時間は327分(294-536),平均在院日数は17日(8-33).1例にstapler troubleによるmainor leakegeを認めたが,保存的治療にて軽快退院となった.術後の逆流,吻合部狭窄,残胃排泄遅延,ダンピング症状は認められなかった.腹腔鏡下噴門側胃切除における逆流防止弁形成を付加した食道胃管再建は,簡便かつ術後QOLを保つ事が可能な再建術式と考える.今回は手技を供覧し,短期成績を提示する.
索引用語