セッション情報 | ポスター胆道4 |
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タイトル | P-491:非切除胆膵癌による中下部胆管狭窄に対するRe-Interventionを考慮したメタリックステント選択―Patially covered Wallflex stentとFully covered Wallflex stentの比較― |
演者 | 宮澤 志朗(北里大学東病院消化器内科) |
共同演者 | 木田 光広(北里大学東病院消化器内科), 奥脇 興介(北里大学東病院消化器内科), 岩井 知久(北里大学東病院消化器内科), 菊地 秀彦(北里大学東病院消化器内科), 竹澤 三代子(北里大学東病院消化器内科), 荒木 正雄(北里大学東病院消化器内科), 渡辺 摩也(北里大学東病院消化器内科), 今泉 弘(北里大学東病院消化器内科), 小泉 和三郎(北里大学東病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】非切除胆膵癌による中下部胆道狭窄に対しては,長期開存と閉塞後ステント抜去が可能であるcovered metallic stentが繁用されている.Covered WallFlex stent(以下cWFs)は繁用されているステントの一つであるが,partially cWFs(以下PcWFs)はstent distal側のmucosal hyperplasiaがステント閉塞の原因となることも多く,これによりステント抜去困難となることを経験する.Fully cWFs(以下FcWFs)はstent distal側のmucosal hyperplasiaによるステント閉塞の予防とステント抜去成功率の改善が期待されるが逸脱の危険性についての検討が必要である.そこで,初回留置されたPcWFsとFcWFsの開存期間,生存期間中ステント閉塞率,閉塞原因,閉塞後ステント抜去成功率について検討を行った.【方法】当院で留置されたPcWFs:54例とFcWFs:23例を対象とした.両群間に性別,年齢,背景疾患,狭窄長,化学療法施行率に統計学的有意差は認めなかった.【結果】初回開存期間中央値はPcWFs群:278日,FcWFs群はまだ不明であるが全開存期間に統計学的有意差は認めなかった.生存期間中ステント閉塞率はPcWFs群:46.5%(20/43),FcWFs群:40%(4/10)で統計学的有意差(p=0.98)は認めなかった.閉塞原因は両群間で統計学的有意差(p=0.79)は認めないものの,FcWFs群ではstent distal側のmucosal hyperplasiaによるステント閉塞は認めていない.ステント抜去成功率は,PcWFs群:76.9%(10/13),FcWFs群:100%(3/3)であった.【結論】現在のところ,PcWFsとFcWFsの開存期間,生存期間中ステント閉塞率,閉塞原因,偶発症,閉塞後ステント抜去成功率に統計学的有意差は認めない.しかしFcWFsはstent distal側のmucosal hyperplasiaに伴うステント閉塞減少による開存期間の延長と閉塞時ステント抜去成功率の改善が期待される. |
索引用語 |