セッション情報 | ポスターinterventional EUS |
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タイトル | P-494:胆道疾患に対するEUS-FNAの検討 |
演者 | 寺西 真章(大阪医科大学第二内科) |
共同演者 | 小倉 健(大阪医科大学第二内科), 井元 章(大阪医科大学第二内科), 増田 大介(大阪医科大学第二内科), 瀧井 道明(大阪医科大学第二内科), 梅垣 英次(大阪医科大学第二内科), 宮本 好晴(大阪医科大学一般消化器外科), 林 道廣(大阪医科大学一般消化器外科), 栗栖 義賢(大阪医科大学病院病理部), 内山 和久(大阪医科大学一般消化器外科), 樋口 和秀(大阪医科大学第二内科) |
抄録 | 【目的】胆道疾患の診断のGold standardはERCP下での胆汁細胞診,生検である.しかしながら,その診断は時として困難であり,偽陽性やERCP後膵炎も問題の一つである.一方,超音波内視鏡下穿刺吸引法(以下EUS-FNA)は,特に膵疾患に対しては極めて高い感度と,低い偶発症を示す優れた組織採取法である.しかし,胆道疾患に対するEUS-FNAの有用性の報告は比較的少ない.そこで今回は当院で胆道疾患に対して施行したEUS-FNAをretrospectiveに検討し,その成績を明らかにすることを目的とした.【方法】2012年4月から9月までで,当院で胆道疾患に対しERCPで診断できずにEUS-FNAを施行した連続する12例を対象とした.穿刺針は22Gもしくは25Gを用い,乳頭部病変は乳頭部を穿刺し,肝内・肝外胆管,胆嚢病変は壁肥厚部もしくは腫瘍を胆汁が漏出しないよう留意して穿刺した.【結果】1 平均年齢は69.8±13.7,男女比は11:1であった.2 対象の内訳は,肝門部胆管癌,肝細胞癌,非露出型乳頭部癌,肝内結石,乳頭炎,黄色肉芽腫性胆嚢炎が各々2例で,全例で病変の描出が可能であった.3 平均穿刺回数は2.3回で,検体採取率は100%であった.4 診断能はSensitivity 83%,Specifity 100%,Positive predictive value 100%,Negative predictive value 86%,Accuracy 85%であった.5 正診できなかったのは肝門部胆管癌の1例であったが,再度ERCP下生検で癌と診断された.6 偶発症は1例も認められなかった.【結論】胆道疾患に対するEUS-FNAは安全に施行可能で,かつ高い診断能が得られ,ERCPによる診断不能例のoptionの一つとなり得ると考えられた.更に症例数を重ねて報告する. |
索引用語 |