セッション情報 |
ワークショップ13(消化器病学会・肝臓学会・消化器外科学会・消化吸収学会合同)
NST活動の現状と問題点
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タイトル |
消W13-4:全科型NSTおよび消化器内科病棟NSTの現状と今後の課題
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演者 |
居石 哲治(久留米大・消化器内科) |
共同演者 |
川口 巧(久留米大・消化器内科), 八木 実(久留米大・小児外科) |
抄録 |
【目的】全科型および消化器内科病棟NSTの現状を把握し今後の課題を見出す.【方法】当院は病床数約1000の総合病院で,全科型NST活動と同時に消化器内科では単科病棟NST活動を行っている.(1) 全科型NSTは管理栄養士1名を専従者とし,専任医師11名のほか看護師,薬剤師,管理栄養士など約40名で構成している.医師や看護師からの依頼症例の検討に加え,平成22年度からは医師と病棟を内科系と外科系に分けて週毎に重点病棟を決めて週1回ずつ積極的にNST活動を行うようにした. (2) 消化器内科NSTは医師4人,看護師5人,管理栄養士1人で構成し,週1回NST活動を行っている.在院日数の短縮などから,入院早期に適切な食事・栄養の指示が必要となった.そこで平成23年度から摂食可否に制約の少ない肝臓疾患を中心に入院前に食事内容等の検討を行うようにした.具体的には1週間以内の入院予定者から対象症例を選び,身体計測,血液検査,投薬内容などの情報をもとに食事や栄養学的支援案を予め提示している.入院後に支援を要すると考えられた症例に対しては従来通りに検討を行っている.【成績】(1)全科型NST件数は平成21年度165, 22年度1147,23年度1641,24年度(2月まで)1716であった.平成21年度から 22年度にかけて大きく変化し,その後も増加傾向にある.また依頼による件数も増加している.(2)消化器内科NST件数は平成22年度159,23年度235,24年度(2月まで)204であった.平成22年度から23年度にかけてNST件数は増加した.一方,入院後の検討症例は減少した.【結論】(1)全科型NSTでは,積極的に病棟に出向くことが栄養学的支援の重要性を広める契機になると考えられ,全科への認知が課題の一つと思われた.(2)消化器内科NSTでは,素早く柔軟に対応出来ることが利点であるが,より速く広範囲に対応するには外来との連携に工夫が必要と思われた. |
索引用語 |
NST, 工夫 |