セッション情報 |
ワークショップ14(消化器病学会・消化器内視鏡学会・消化器外科学会合同)
胆道癌の胆管ドレナージの標準化-手術症例と非手術症例
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タイトル |
内W14-14追:切除不能胆道癌による肝門・上部胆管狭窄に対するチューブステントの胆管内留置法の成績
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演者 |
栗田 亮(京都大・消化器内科) |
共同演者 |
児玉 裕三(京都大・消化器内科), 千葉 勉(京都大・消化器内科) |
抄録 |
【目的】我々はこれまでに,生体肝移植後の肝門部胆管吻合部狭窄に対してチューブステントの胆管内留置(以下インサイドステント)により長期開存が期待でき,繰り返し交換可能であることを示してきた.今回,切除不能胆道癌に対するインサイドステントの成績と問題点について検討する.【対象と方法】2012年3月までにインサイドステント留置を試みた肝門・上部胆管狭窄18例(胆管癌8,肝内胆管癌6,胆嚢癌4)を対象とした.検討項目は,1)目的胆管枝へのステント留置成功率と留置ステント,2)処置時間,3)ドレナージ成功率,4)ステントの50%開存期間,5)留置後早期偶発症と後期偶発症,である.【結果】1)ステント留置成功率は,100%(18/18)であった.留置ステントは全例7Fr.で,本数は,1本 11例,2本 7例であった.2)処置時間は中央値で29分(12-70)であった.3)ドレナージ成功率は94.4%(17/18)であった.ドレナージ不良例に対しては金属ステント留置にて対処した.4)50%開存期間は138日であった.EST未施行11例に絞ると156日であった.5)早期偶発症は認めなかった.後期偶発症は3例(17.6%)にみられ,いずれもステントの逸脱であった.【結語】切除不能悪性肝門部胆管狭窄に対し,インサイドステントは安全かつ迅速に留置可能であった.また,50%開存期間は約4-5ヶ月であり,特にESTを負荷しないことで長期開存が期待できる.その一方で逸脱といった留置後の偶発症が多くみられ,選択するステントの種類など今後に課題が残る. |
索引用語 |
インサイドステント, 内視鏡的胆道ドレナージ |