セッション情報 |
ワークショップ17(消化器病学会・消化器外科学会合同)
胃癌に対するロボット手術,内視鏡外科の現況と将来
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タイトル |
消W17-6指:胃癌に対するReduced-port laparoscopic gastrectomy (RPG) の有用性
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演者 |
國崎 主税(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター) |
共同演者 |
牧野 洋知(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 遠藤 格(横浜市立大・消化器・腫瘍外科) |
抄録 |
目的: RPG (multi-access port+1port)の有用性を明らかにする.対象と方法:同一術者が施行したRPDG 52,RPTG 18と5-ports + 小開腹創(5cm) のconventional LADG 45, CLATG15の治療成績を比較検討した.RPG手技:臍部に小開腹創(DG 2.5, TG4.0)をおきSILSportまたはOCTOportを, 右側腹部には12mm portを留置する.非吸収糸で腹壁2点と後腹膜1点で三角形を形成し,KAIMENを挿入し肝を圧排する.術者は右側に立ち, energy device は主に臍部portから挿入し,組織に対し接線方向から操作できるよう必要に応じ右側腹部portから挿入し左手で操作する.これにより臓器損傷を避け,安全性・安定性が確保できる.右側大網の切離はASPDVを露出するよう膵実質表面を露出させ十二指腸壁まで到達する.No.6はRGEV まで右手で操作,RGEA は左手で操作し根部で処理後,十二指腸を切離する.RGAの処理に先行してCHAを膵上縁で確認し,PHA神経叢を露出させRGA根部を処理する.No.8a/11p郭清時はenergy deviceを左手で操作し,右手で膵臓を尾側に牽引する事で切離線が膵上縁と平行になり,損傷せずNo.11p/dを衝立上に剥離でき,腸間膜化を図りながらGerota fasciaまで露出し郭清できる.RPDGの再建は完全鏡視下にmodified delta吻合でB-I再建する.RPTGの再建はcircular staplerを用い Roux-en-Y法で行い,OrVilまたは手縫いによりanvilを挿入留置する.ドレーンは右側腹部から1本留置する.成績:DG群;RPG群は全手術時間 (277.6/231.5)が長く,全出血量 (65.7/97.2),再建時出血量(16.1/39.0)は少なかったが,他因子の差はなし.術後合併症は(縫合不全0/1,吻合部狭窄3/2,SSI2/2,膵液瘻1/2)差なし.TG群;RPG群は,全手術時間 (314.7/263.0),リンパ節郭清時間(177.2/135.8)が長く,他因子の差はなし.術後合併症は(縫合不全1/1,吻合部狭窄1/1,SSI1/1,肺炎0/1)差なし.結語:RPGは安全に施行可能で,審美性に優れ有用な術式の一つである. |
索引用語 |
胃癌, RPG |