セッション情報 ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器がん検診学会合同)

大腸内視鏡-苦痛のない挿入法,見落としのない観察法 ≪ビデオ≫

タイトル 内W19-2:

短径先端フード(黒フード)装着による大腸内視鏡挿入・観察法

演者 池松 弘朗(国立がん研究センター東病院・消化管内視鏡科)
共同演者 大野 康寛(国立がん研究センター東病院・消化管内視鏡科), 金子 和弘(国立がん研究センター東病院・消化管内視鏡科)
抄録 大腸内視鏡検査において新しい内視鏡機器の開発,診断学・治療学の向上を認める一方,挿入法・観察法の議論も依然絶えない.当院では軸保持短縮法による挿入を行っているが,初学者が軸保持短縮法をマスターする段階での大きな壁は,次の管腔を見つけることと考える.また病変の存在診断においては,過去の報告から約25%の病変が見落とされていると報告されているが,この原因は襞裏の病変の見落とし,平坦・陥凹病変の見落としが考えられる.そのため,当院では全例短径先端フード(黒フード)を装着している.黒フードは,内視鏡の先端から1mmの突出のため画面上ではキャップを認識することなく検査ができ,屈曲部や壁に近づいても至適間隔が取れ,赤玉になることが少なく次の管腔が認識されやすくなるため,挿入しやすくなる.観察においては,黒フードの先端で襞を押し下げることで至適間隔が取れ,襞裏の病変の観察が容易にできるようになり見落とし率を軽減できると考える.さらに黒フードは柔らかく,病変と接してもほとんど出血を認めず,拡大観察においても支障がない.また病変に接する位置で拡大をmaxにするとピントが合い,NBI観察・色素拡大観察においても有効と考える.当日はビデオにて黒フード装着における大腸内視鏡挿入の有用性を若干のデータとともに供覧する.
索引用語 軸保持短縮法, 黒フード