セッション情報 ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器がん検診学会合同)

大腸内視鏡-苦痛のない挿入法,見落としのない観察法 ≪ビデオ≫

タイトル 内W19-5:

腹部圧迫法を用いた軸保持短縮法およびループ法によるSDjunctionの通過

演者 吉田 直久(京都府立医大・消化器内科)
共同演者 八木 信明(京都府立医大・消化器内科), 内藤 裕二(京都府立医大・消化器内科)
抄録 大腸内視鏡挿入法は,すべての内視鏡医に求められる標準的技術であるが,その手法は,施設,指導医および学術書により種々である.検査中の痛みは大きな問題の一つであり,我々は以前より初回検査,女性,15分以上の挿入時間が検査中の強い痛みに有意に関連していることを報告してきた.本発表では痛みを軽減するような挿入法について若手内視鏡医が特に難易性を感じるSDjunctionまでに重点を置き実際の挿入法を紹介する.術者は細径スコープを主とし内視鏡治療にも応用できるよう挿入時にも極力左右アングルを用いることを心掛けるようにしている.まず左側臥位で挿入を始め,左ひねりにスコープを進める.RS-Sにかけて体位を仰臥位としスコープを右ひねりにし,できるかぎり管腔を右下にセットするように腸管をコントロールしながら挿入を行う.Sトップでたわみが生じた際は,挿入3分程度までは軸保持短縮法を試みることとしており適宜2種類の腹部圧迫法を併用する.圧迫法は術者がスコープの操作部を検査台において,自らの左手を用いてスコープと腸管屈曲部の距離が近接するように圧迫の強さおよび場所を介助者に指示することとしている.軸保持短縮法で挿入不可な際はすみやかにループ挿入法とする.過剰なひねり操作はSD junction部での複雑な屈曲を惹起するためできるだけ腸管の自然な方向にまかせてスコープを挿入する.左ひねりとなった際はαループを,右ひねりとなった際はNループを想定しながらループ解除を行うようにしている.特にNループの解除時は単純な右ひねりでの引き抜きでは解除できないことも多く適宜左ひねりを組み合わせて解除することとしている.また当院ではこのような挿入法の初学者の理解のためコロンモデル(オリンパス)を用いて適宜練習を行っている.
索引用語 大腸内視鏡, 挿入