セッション情報 ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器がん検診学会合同)

大腸内視鏡-苦痛のない挿入法,見落としのない観察法 ≪ビデオ≫

タイトル 内W19-12:

当院における大腸内視鏡検査時の挿入法と観察法の工夫

演者 猪又 寛子(東京慈恵会医大・内視鏡科)
共同演者 斎藤 彰一(東京慈恵会医大・内視鏡科), 田尻 久雄(東京慈恵会医大・内視鏡科DELIMITER東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科)
抄録 【目的】近年の大腸癌発生率の増加に伴い,当院でも年々,内視鏡件数が増加傾向にある.そこで当院における大腸内視鏡検査の挿入法と観察法の工夫につき概説する.【方法】職域および住民検診では便潜血反応を大腸癌スクリーニングとして汎用されつつあり,その結果,当院でも大腸内視鏡検査件数はここ5年間をみても増加傾向にある.当院での検査件数,腫瘍切除件数は平成20年から昨年までで,各々,5540件・927件,5580件・956件,5600件・944件,5854件・979件,6074件・982件であった.以上より,安全に効率よく,被験者に苦痛を与えずに検査を遂行することが重要である.【成績】過去5年間のうち,検査時に穿孔をきたしたものは平成23年に1例のみであった.高齢者のS状結腸憩室の多発例であった.検査法の手順では意識下鎮静法を当院では用いており,ミダゾラム2.0mgと塩酸ぺチジン35mgを検査直前に,終了後にナロキソンを静脈下に投与する.検査中はモニター管理し,高齢者や挿入困難例では炭酸ガス送気を行っている.挿入法としては左側臥位で挿入した後,S状結腸屈曲部あたりで仰臥位に体位変換を行い,一人法に乗っ取って軸保持短縮を行い,極力,用手圧迫は施行しないで挿入を行っている.また観察法の工夫として,盲腸内反転を行い,上行結腸のヒダ裏,肝弯曲の屈曲部の詳細な観察を行うよう意識して観察している.併せて終末回腸も観察するように心がけている.【結論】以上,意識下鎮静法を行うことで験者,被験者ともにストレスなく短時間で観察が可能である.また盲腸内反転を行うことで,ブラインドになる傾向の部位も見逃し率が低下すると考えている.当日は動画を用いて,スコープの挿入操作および観察操作につき概説予定としている.
索引用語 大腸, 挿入法