セッション情報 ワークショップ19(消化器内視鏡学会・消化器がん検診学会合同)

大腸内視鏡-苦痛のない挿入法,見落としのない観察法 ≪ビデオ≫

タイトル 内W19-13:

当院における大腸内視鏡の挿入法と観察法について

演者 原田 英嗣(秋田赤十字病院・消化器病センター)
共同演者 山野 泰穂(秋田赤十字病院・消化器病センター)
抄録 大腸内視鏡検査において挿入と観察は非常に重要な位値を占める.苦痛のない検査と精度の高い観察はリピーターを増やし,病変の早期発見と早期治療に繋がると考えている.挿入法に関して,我々は軸保持短縮法での挿入の確率を上げることが苦痛のない検査に繋がると考えている.軸保持短縮法は右トルクと左アングルの協調運動,腸管内ガスの吸引と極力少ない送気を行いつつ,圧迫,体位変換なども適宜活用しながらスコープを大腸の本来の軸に一致させ,腸管を過伸展することなく挿入する方法である.当院では簡単なモデルを用いて軸保持短縮法の概念の理解と実践ではUPDを用いることで教育に役立てている.また最近では受動彎曲,高伝達スコープや炭酸ガス送気を用いることで更なる苦痛軽減を実施している.観察法に関しては体位変換による腸管内ガスの移動効果やNon-traumatic tubeを用いることで死角の少ない観察を常に心がけている.また病変やその疑いをもつ所見に対しては積極的にNBI,色素散布を行って拡大観察を行っている.更には毎朝スタッフ全員で前日の内視鏡画像を供覧し,ディスカッションすることで診断等のレベルアップを行っている.こうすることで実践においても的確かつスピーディな判断が行える訓練となっていると考えている.以上,当院での取り組みをビデオ供覧も併せ,御紹介する.
索引用語 大腸内視鏡, 挿入法,観察法