セッション情報 ワークショップ24(消化器内視鏡学会・消化器がん検診学会合同)

細径内視鏡を活用した消化器診療

タイトル 検W24-3:

細径内視鏡を治療に用いるための新規デバイス開発

演者 菊池 大輔(虎の門病院・消化器内科)
共同演者 古畑 司(虎の門病院・消化器内科), 貝瀬 満(虎の門病院・消化器内科)
抄録 【諸言】細径内視鏡は鉗子口径が小さく治療用の処置具の挿通が不可能である.細径内視鏡を治療に用いるためには処置具を挿通するための外付け挿通具が必要であるが,処置具の操作性が不良であることが大きな問題点である.今回,細径内視鏡を治療用内視鏡にするための新規デバイス(small smart shooter:以下3S) を企業と開発しており報告する.【方法】3Sは,細径内視鏡に装着する先端フード(図a),処置具を挿通するための挿通管,処置具をロックし第一指で操作するコントロール部(図b)の3つから構成される.3Sを用いることで,右手で内視鏡を保持しつつ,右手第一指で処置具の操作を行うことが可能となる.胃の研修医用トレーニングモデルを利用し,前庭部大弯のポリープに対するスネアリングまでの所要時間を従来法と3Sを用いた方法とで比較した.1名の内視鏡専門医が従来の方法を10回行った後に,3Sを用いて10回施行した.【結果】計20回すべてスネアリングは成功した.従来法ではスネアリングまで11.9秒かかっていたものが,3S法では9.4秒と短縮していた.【結論】今回開発中の3Sを使用することで,細径内視鏡を治療用内視鏡として使用することが可能となると考えられた.実際の3Sを使用した内視鏡治療の実際を供覧する.
索引用語 ESD, 細径内視鏡