セッション情報 |
ワークショップ25(消化器内視鏡学会)
プロポフォールを活用する
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タイトル |
内W25-9:ESD時のpropofol新規導入と鎮静困難因子に関する検討
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演者 |
山形 拓(仙台市医療センター仙台オープン病院・消化器内科) |
共同演者 |
平澤 大(仙台市医療センター仙台オープン病院・消化器内科), 藤田 直孝(仙台市医療センター仙台オープン病院・消化器内科) |
抄録 |
【背景】proporol(pro)はESD鎮静に有用だが,安全面から使用閾値は高く,時に良好な鎮静が得られない事もある.【目的】安全なproの新規導入法と鎮静困難因子を検討する.【対象】2005年から2013年までに当科でpro鎮静下に行った上部ESD1464例.pro導入時の連続25例を導入群,約300例のpro経験後の連続25例を習熟群,同時期にBIS値のみを鎮静の指標とした連続25例をBIS群とした(目標BIS値60-75).鎮静困難因子の検討は2010年に行った215例で検討した.pro単独で適切な鎮静が得られず,多剤の鎮静薬を使用したものを困難群とした.【方法】(1)pro投与量,(2)呼吸循環抑制の頻度(呼吸抑制: SpO2 <90%,循環抑制: sBP <90mmHg)に関し導入群/ 習熟群/ BIS群で比較検討した.(3) 鎮静困難因子を年齢,性別,BMI,治療時間,臓器(食道/胃),飲酒歴で検討した.【結果】(1)導入群/ 習熟群/ BIS群で各々434mg/ 281mg/ 341mg (p<.01 習熟群vs導入群),(2)呼吸抑制:24%/ 4%/ 4%(p=.04 導入群vs習熟群・BIS群),循環抑制:36%/ 0%/ 0%,(3)困難群は32例(15%)であった.非困難例と有意差があった因子は食道ESD (p<.001,vs胃ESD),飲酒歴あり(p<.001)であった.多変量解析では食道ESD(p=.008 OR: 4.3),飲酒歴あり(p<.001 OR: 10.1)が独立した鎮静困難因子であった.【結語】経験を積むことでpro投与量は減少した.習熟後のBISは必須でないが,導入時はBISを指標とすることで呼吸循環抑制の減少が期待できる.食道病変や飲酒歴のある患者はpro単独で良好な鎮静が得られない事があり,Synergistic sedationなどの工夫を考慮すべきである. |
索引用語 |
propofol, ESD |