セッション情報 ワークショップ25(消化器内視鏡学会)

プロポフォールを活用する

タイトル 内W25-12:

当院でのERCP関連手技におけるプロポフォール使用の現状

演者 中瀬 浩二朗(京都第二赤十字病院・消化器内科)
共同演者 河村 卓二(京都第二赤十字病院・消化器内科), 安田 健治朗(京都第二赤十字病院・消化器内科)
抄録 【目的】当科では以前よりERCP関連手技を施行する際にミダゾラムと塩酸ペチジンを用いた鎮静を行ってきたが,近年は鎮静困難例を中心にプロポフォールを使用する機会が増加している.ERCP関連手技におけるプロポフォールを使用した鎮静法の安全性を検討した.【方法】2012年3月から2013年2月までに当院でERCP関連手技を施行した550例を対象とした.これらをA群:ミダゾラム使用群,B群:プロポフォール使用群,C群:ミダゾラム・プロポフォール併用群に分類した.偶発症の有無や術中の動脈血酸素飽和度・血圧・脈拍について,B群・C群の成績を従来法であるA群とretrospectiveに比較検討した.鎮静薬の選択は主治医が病歴や既往・術中の状況をもとに決定した.処置時には術者・助手の他に麻酔技術に習熟した医師が専属で鎮静に携わっている.【成績】A群283例,B群115例,C群152例であり,いずれの群にも重篤な偶発症は認めず,手技の完遂が可能であった.動脈血酸素飽和度を開始時と術中最低値で比較するとA群2.4%,B群2.0%,C群3.7%(各群平均値)の低下を認め,有意差はないがミダゾラム・プロポフォール併用群で低下の度合いが大きい傾向にあった.収縮期血圧は開始時からA群29.7mmHg,B群33.8mmHg,C群33.5mmHg(各群平均値)の低下,脈拍は開始時からA群7.6回/分,B群8.5回/分,C群8.8回/分(各群平均値)の低下を認め,いずれもミダゾラム使用群と比して有意差はないがプロポフォール使用群,両者併用群の低下の度合いが大きい傾向にあった.【結論】プロポフォール単独での使用,ミダゾラムの併用ともに重篤な偶発症は発生せず,安全に施行できた.しかし,呼吸循環動態への影響が増大する可能性があるため,十分なモニタリングと適切な管理が必要であると考えられた.
索引用語 ERCP, プロポフォール