セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(C型肝炎1)

タイトル 消P-17:

ペグインターフェロン-リバビリン治療でSVR達成後,再燃した症例

演者 藤井 秀樹(愛生会山科病院・内科)
共同演者 大西 直樹(愛生会山科病院・内科), 坂本 雅史(愛生会山科病院・内科), 大川原 徹(愛生会山科病院・内科), 澤 美彦(愛生会山科病院・内科), 大川原 康夫(愛生会山科病院・内科), 山口 寛二(京都府立医大・消化器内科), 角田 圭雄(京都府立医大・消化器内科), 島 俊英(済生会吹田病院・消化器肝臓病センター), 岡上 武(済生会吹田病院・消化器肝臓病センター), 田中 斉祐(市立奈良病院・消化器肝臓病センター), 横溝 千尋(JR大阪鉄道病院・消化器内科), 森 敬弘(JR大阪鉄道病院・消化器内科), 高見 史朗(大津市民病院・消化器内科), 竹内 孝幸(東近江市立能登川病院・内科), 長尾 泰孝(松下記念病院・消化器科), 石川 博己(近江八幡市立総合医療センター・消化器内科), 吉波 尚美(京都市立病院・消化器内科), 葛西 恭一(西陣病院・内科), 伊藤 義人(京都府立医大・消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎(以下CHC)に対する抗ウイルス剤治療後24週HCV-RNA陰性例はウイルス学的著効(SVR)と定義され,臨床的に治癒したと考えられている.しかしSVR後の再燃例の報告が散見される.今回CHCに対するPegIFN+RBV治療でSVRを得られた647症例の中でSVR後の再燃例を検討した.【方法】2006年から2012年にCHCに対してPegIFN+RBV治療を行ったのべ1085例(genotype1:785例genotype2:300例)を対象とした.SVR後の再燃例のうち,治療前の血清を保存していた4例に対しては治療前と治療後のHCV-RNAのE2領域のダイレクトシークエンスによる比較をした.(2009年消化器病学会,Hepatology Research 2010:654)【結果】SVR647例(genotype1:50.1%   genotype2:85.3%)のうち再燃を認めたのは7例であった.genotype1:4例   genotype2:3例で,最長2年後にHCV再出現認めた.ダイレクトシークエンスの比較を行えた症例は,いずれも同じストレインで,再燃の可能性が高いと判断した.【結論】SVR後の再燃はその頻度や発症機序など不明な点が多い.しかしSVR達成後も一定期間の経過観察は必要と考えられた.
索引用語 C型慢性肝炎, SVR