セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(腫瘍1)

タイトル 消P-46:

C型慢性肝炎SVR後の肝細胞癌発癌症例6例の検討

演者 高鳥 真吾(磐田市立総合病院・消化器内科)
共同演者 笹田 雄三(磐田市立総合病院・消化器内科), 伊藤 潤(磐田市立総合病院・消化器内科), 森川 友裕(磐田市立総合病院・消化器内科), 西垣 信宏(磐田市立総合病院・消化器内科), 辻 敦(磐田市立総合病院・消化器内科), 高橋 百合美(磐田市立総合病院・消化器内科), 齋田 康彦(磐田市立総合病院・消化器内科), 犬飼 政美(磐田市立総合病院・消化器内科), 神藤 修(磐田市立総合病院・消化器外科), 落合 秀人(磐田市立総合病院・消化器外科), 鈴木 昌八(磐田市立総合病院・消化器外科), 則武 秀尚(浜松医大附属病院・肝臓内科), 小林 良正(浜松医大附属病院・肝臓内科), 坂口 孝宣(浜松医大・2外科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎の治療成績向上に伴い,IFN療法後ウイルス学的著効(SVR)症例からの肝細胞癌(HCC)症例が散見されるようになった.今回当科で経験したC型慢性肝炎SVR後の初回HCC発癌症例6例につき背景因子・治療・予後等を検討したので報告する.【対象】SVR後の初回HCC発癌症例6例に対し,背景因子・治療・予後等を検討した.【結果】6例の性別(男性/女性)は4例/2例であった.SVR達成時の年齢は中央値62歳(55-68歳)であった.BMIの中央値22.2(19.1-26.3)であった.発癌時の年齢は中央値68歳(60-73歳)で,SVR後発癌までの期間は最短3ヶ月,最長13年,5年未満/5-10年/10年以上:5例/0例/1例であった.SVR後も飲酒を継続していた症例は2例,糖尿病の合併が1例に認められた.IFN治療前に肝生検が施行された3例におけるFibrosis scoreは,F1/F2/F3/F4:0例/2例/1例/0例.HCCのStageは1/2/3/4:1例/3例/1例/1例,最大腫瘍径は中央値30mm(15-50mm)であった.腫瘍マーカーはAFP上昇/PIVKA-2上昇/いずれも上昇せず:4例/3例/1例であった.全例根治的手術が施行され,その後の再発はあり/なし:4例/2例,再発した4例は再治療により再発なし/治療継続中:2例/2例であった.初回HCC発癌からのフォロー期間は中央値50ヶ月(4-84ヶ月)であり全例生存中である.【結論】SVR症例からの発癌に関しては既報にあるように,高齢・男性・線維化進行例で多くみられている.その他にHBV感染・アルコール摂取・糖尿病・肥満等がリスクとして報告されている.SVR後の症例では肝予備能が保たれており手術等の根治的治療が選択されることが多く,再発時の侵襲的治療も可能となり,良好な予後が期待できる.SVR後のフォローについては定まったものがなく,リスクに応じた経過観察方法の確立が望まれる.
索引用語 SVR, 肝細胞癌