セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍3) |
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タイトル | 消P-57:Balloon occluded in the trans arterial embolization(B-TACE)の細径化システムの使用経験 |
演者 | 西尾 みどり(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科) |
共同演者 | 小川 眞広(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 高安 賢太郎(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 三浦 隆生(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 塩澤 克彦(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 阿部 真久(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 松本 直樹(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 中河原 浩史(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 大城 周(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 山本 敏樹(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 田中 直英(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 森山 光彦(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科) |
抄録 | 【目的】肝細胞癌の治療法の一つに肝動脈化学塞栓術(trancecatheter arterial chemoembolization:TACE)がある.近年バルーン付きマイクロカテーテルの登場によりB-TACEとしてその有用性が報告されるようになっている.しかし,従来5Frのガイディングカテーテルにのみ挿入可能であり,現在4Frのカテーテルで診断・治療を行っているため途中でB-TACEに変えるためにはガイディングカテーテルから変更する必要があり安易に施行が可能であるとはいえなかった.今回4Frの造影カテーテルに挿入可能なバルーン付きマイクロカテーテルに改良され使用する経験を得たので報告をする.【方法】対象は肝細胞癌に対してTACEを施行する際マイクロオクリュージョンカテーテルを用い治療した16症例.全例左上肢アプローチで4Frのカテーテルを使用し肝動脈造影を施行.腫瘍の栄養動脈を決定後ガイドワイヤー先行法で外径2.7Frバルーン付きマイクロオクリュージョンカテーテルを挿入し,バルーン閉塞下にミリプラチンと多孔性ゼラチン粒を用いてTACEを施行した.【成績】従来の2Frのマイクロカテーテルとほぼ同等のガイドワイヤー追従性の良さが確認され従来のバルーン付きマイクロカテーテルと比較し末梢到達率は上昇していた.カテーテルはバルーンの拡張の有無によりこれまでの治療を通常のTACEかB-TACEかを選択することも可能でありB-TACEに捕らわれない治療が可能であると考えられた.今後B-TACEを施行する場合どの部位で閉塞をするのが良いのかなどはこれまでの成績と比較検討する必要があるが,胆嚢動脈などの逆流を防ぐなど中枢側への薬剤の逆流による偶発症は避けられるため有用な手法であると考えられた.【結論】TACEを施行する上で新たな選択肢が増えたことによりB-TACEがTACE の際の一選択肢となる機会が増え安全性も含めた治療成績の向上が望まれた. |
索引用語 | B-TACE, 肝動脈化学塞栓術 |