セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍6) |
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タイトル | 消P-68:大腸癌肝転移に対するRFAの経験 |
演者 | 後藤 亨(大森赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 須藤 拓馬(大森赤十字病院・消化器内科), 河野 直哉(大森赤十字病院・消化器内科), 芦苅 圭一(大森赤十字病院・消化器内科), 関 志帆子(横浜市立大・消化器内科), 鶴田 晋佑(大森赤十字病院・消化器内科), 天野 由紀(大森赤十字病院・消化器内科), 高橋 昭裕(大森赤十字病院・消化器内科), 千葉 秀幸(大森赤十字病院・消化器内科), 太原 洋(大森赤十字病院・消化器内科), 井田 智則(大森赤十字病院・消化器内科), 諸橋 大樹(大森赤十字病院・消化器内科), 西郡 修平(横浜市立大・消化器内科), 浜中 潤(横浜市立大・消化器内科), 守屋 聡(横浜市立大・消化器内科), 京 里佳(横浜市立大・消化器内科), 石井 寛裕(横浜市立大・消化器内科), 川並 義也(富士フイルム健康管理センター・内科), 横山 知子(富士フイルム健康管理センター・内科), 志和 忠志(富士フイルム健康管理センター・内科) |
抄録 | 【目的】大腸癌診療ガイドラインによると,肝転移に対するRFAは切除不能な場合に選択可能となっているが,実際には病変が切除可能な場合でも,全身状態により切除不能な場合や,患者が希望しない場合も多く,このような場合RFAが行われる場合がある.また同様に強力な抗がん剤治療も困難な場合があり,病変のコントロール目的にRFAが行われる.当科ではこのような場合RFAを積極的に施行しており,今回成績を検討した.【方法】平成11年12月以降RFAを施行した大腸癌肝転移89例(男:女64:25,68±10歳) (のべ190例422病変590回)を対象とし,RFA施行時を観察開始時として予後を検討した.さらにRFAでcancer freeをめざした5cm3個以内かつ他臓器病変制御可能なもの治療群,それを超え主に腫瘍減量を目指したものを減量群として比較した.なお治療群では再発時は可能な限りRFAを行い,必要に応じ化学療法を併用,減量群はRFAと同時あるいは施行後に可能な範囲で化学療法を施行した.【成績】治療群は58例(単発35例,2個17例,3個5例,腫瘍径26±9mm)で,減量群31例(単発2例,2個2例,3個2例,4個5例,5個以上20例,腫瘍径49±22mm最大96mm)であった.生存率は,全体で,1年92%3年46%5年23%で,50%生存期間32月であった.治療群では1年100%3年51%5年34%,50%生存期間は43月,3年以上生存15例5年以上生存5例,最長113月,減量群は,1年75%3年36%,50%生存期間26月,3年以上生存3例最長53月と,治療群が有意に良好であった.減量群のなかにはRFAのみで3年生存している例も含まれていた.【結論】大腸癌肝転移に対しRFAは長期生存例も存在しており,切除や強力な化学療法が困難例には治療の選択肢の一つになりうると考えられた. |
索引用語 | 大腸癌肝転移, RFA |