セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍7) |
---|---|
タイトル | 消P-77:術前化学療法により治癒切除が可能となった高度肝転移を伴う進行大腸癌の5症例 |
演者 | 廣橋 研志郎(北野病院・消化器センター消化器内科) |
共同演者 | 西村 聡(北野病院・消化器センター消化器内科), 渡邊 幸太郎(北野病院・消化器センター消化器内科), 橋本 佳愛子(北野病院・消化器センター消化器内科), 木村 典世(北野病院・消化器センター消化器内科), 牟田 優(北野病院・消化器センター消化器内科), 西川 義浩(北野病院・消化器センター消化器内科), 渡辺 昌樹(北野病院・消化器センター消化器内科), 村上 弥生(北野病院・消化器センター消化器内科), 加藤 洋子(北野病院・消化器センター消化器内科), 工藤 寧(北野病院・消化器センター消化器内科), 山内 淳嗣(北野病院・消化器センター消化器内科), 藤田 光一(北野病院・消化器センター消化器内科), 河野 孝一朗(北野病院・消化器センター消化器内科), 高 忠之(北野病院・消化器センター消化器内科), 浅田 全範(北野病院・消化器センター消化器内科), 福永 豊和(北野病院・消化器センター消化器内科), 川口 清隆(北野病院・消化器センター消化器内科), 八隅 秀二郎(北野病院・消化器センター消化器内科), 寺嶋 宏明(北野病院・消化器センター消化器外科) |
抄録 | 【目的】近年の大腸癌に対する化学療法の進歩には著しいものがあるものの,根治には外科切除は欠かせない.今回,術前の化学療法により治癒切除が可能となった高度進行大腸癌の5例を経験したので報告する.【方法】2007年4月から2013年3月までに当科においてstageIV大腸癌と診断し化学療法を施行した53症例のうち,術前化学療法により治癒切除が可能となった高度肝転移を伴う5症例について臨床的特徴と,その予後について検討した.【成績】患者背景は年齢中央値は52歳(32歳から63歳)で,男性が4症例,女性が1症例で全例PS0.術前化学療法としてはCetuximab + mFOLFOX6が3症例,Bevacizumab +XELOXが1症例,mFOLFOX6が1症例に行われていた.4症例は経回腸静脈的門脈塞栓術を術前に施行し,5症例ともR0手術が行われた.術後補助化学療法にはCetuximab + mFOLFOX6が3症例,FOLFIRIが1症例,UFT/LVが1症例に行われていた.5症例中2症例にそれぞれ初回治療から17ヶ月後の肝,肺への,20ヶ月後の肝への術後再発を認めたものの5症例とも生存中である.【結論】化学療法の進歩により,一見,根治切除不能と考えられる症例においても治癒切除可能となる可能性がある.PSのいい症例においては,外科医との連携を密にし,根治切除の可能性も視野に入れた治療ストラテジーを立てることが重要であると考えられる |
索引用語 | 大腸癌, 化学療法 |