セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(診断1) |
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タイトル | 消P-110:当院における胆嚢病変に対するSonazoid造影超音波検査の検討 |
演者 | 中井 喜貴(京都桂病院・消化器センター消化器内科) |
共同演者 | 平田 大善(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 大岩 容子(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 冨田 友美(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 糸川 芳男(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 田中 秀行(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 後藤 規弘(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 越川 頼光(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 山口 大介(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 藤井 茂彦(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 畦地 英全(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 日下 利広(京都桂病院・消化器センター消化器内科), 國立 裕之(京都桂病院・消化器センター消化器内科) |
抄録 | 【はじめに】腹部造影超音波検査は経静脈的に超音波造影剤を投与し目的病変の血流を安全かつ簡便に評価できる検査であるが,胆道領域に関する評価は一定した見解は得られていない.【目的】胆嚢病変に対するSonazoid造影超音波検査の有用性を検討する.【対象】当院で2009年5月~2013年3月までに胆嚢癌との鑑別にSonazoid造影超音波検査を行った73例75病変(壁肥厚30病変,亜有茎性19病変,有茎性7病変,無茎性11病変,腫瘤型8病変).【方法】Sonazoidは2mlの蒸留水で溶解し0.015ml/kgを前腕よりbolus静注した.超音波診断装置はGE Healthcare社製 LOGIQ E9を用いた.ソナゾイド投与後まずdynamic studyを観察し,必要に応じてMFIでの観察を追加,Kupffer imageでの観察を行った.【結果】73例の内組織学的診断が得られたのは41病変(胆嚢癌8病変,コレステロールポリープ9病変,胆嚢腺筋症13病変,胆石・胆泥6病変,その他5病変)であり,その他は経過観察を行った.胆嚢癌の染影パターンは,点状びまんや不整な樹枝状血管として描出され,染影開始,Peak timeは比較的速やかであり,染影は他疾患と比較し持続的であったまた.コレステロールポリープは染影パターンは様々であり,早期より比較的胆嚢壁と同等の輝度で均一に染影されるが,染影時間は一定ではなかった.胆嚢腺筋症は胆嚢壁と同等の輝度で染影され,染影は持続せず,またB-modeよりRASが明瞭に観察された.Debrisや胆石は無染影で診断は容易であった.【考察】不整血管例は胆嚢癌の可能性が示唆されるが,点状びまん例は染影パターンのみでは鑑別診断は困難な場合が多いと考えられた.輝度変化曲線の作成や胆嚢壁との輝度値差を測定により鑑別診断能が向上すると考えられる.【結論】染影態度や染影時間にてある程度の鑑別は可能と考えられるが,現状では診断にはその他のmodalityとの総合評価が必要である. |
索引用語 | 造影超音波, 胆嚢病変 |