セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(治療1) |
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タイトル | 消P-127:総胆管結石除去困難例に対するチューブステント長期留置による予後の検討 |
演者 | 遠藤 壮登(日立製作所日立総合病院・内科) |
共同演者 | 佐々木 翔一(日立製作所日立総合病院・内科), 竹内 千尋(日立製作所日立総合病院・内科), 綿引 隆久(日立製作所日立総合病院・内科), 大河原 悠(日立製作所日立総合病院・内科), 大河原 敦(日立製作所日立総合病院・内科), 柿木 信重(日立製作所日立総合病院・内科), 鴨志田 敏郎(日立製作所日立総合病院・内科), 平井 信二(日立製作所日立総合病院・内科), 岡 裕爾(日立製作所日立総合病院・内科), 谷中 昭典(筑波大附属病院日立社会連携教育研究センター) |
抄録 | 総胆管結石症は加齢とともに罹患率が上昇するため,併存疾患が多い高齢者において低侵襲である内視鏡治療の果たす役割は大きい.しかし大結石や積み上げ結石のため,内視鏡的に除去困難な症例は少なくない.【目的】総胆管結石除去困難例に対するチューブステント長期留置の有用性を検討すること.【方法】2010年2月から2013年2月における総胆管結石除去困難例に対してチューブステント長期留置した12例を対象に治療経過,偶発症を検討した.【成績】12例中10例が80歳以上の高齢者で,7例(58%)に胆管炎が再発した.胆管炎再発の原因は3例がチューブステントの脱落,3例が閉塞,1例が逆行性感染であった.胆管炎無再発期間は平均328日であった.処置による偶発症は軽症膵炎が2例で認められたが,重篤な偶発症は認めなかった.胆管炎再発に関連した死亡例が1例あった.【結論】チューブステント長期留置は高齢者や重篤な基礎疾患を有する胆管結石除去困難例に安全に行うことができる.しかし完全結石除去により胆管炎再発率は低下する報告は多く,またTS長期留置例の胆管炎での死亡例があることから,可能な限り結石除去することが望ましい. |
索引用語 | 総胆管結石, チューブステント |