セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(治療2) |
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タイトル | 消P-128:当院での急性胆嚢炎に対するtrocar法PTGBDの有用性 |
演者 | 宮森 純子(廣島総合病院・消化器内科) |
共同演者 | 藤本 佳史(廣島総合病院・消化器内科), 若井 雅貴(廣島総合病院・消化器内科), 冨永 明子(廣島総合病院・消化器内科), 瀧川 英彦(廣島総合病院・消化器内科), 野中 裕広(廣島総合病院・消化器内科), 古土井 明(廣島総合病院・内視鏡科), 小松 弘尚(廣島総合病院・内視鏡科), 徳毛 宏則(廣島総合病院・消化器内科), 石田 邦夫(廣島総合病院・消化器内科) |
抄録 | 【背景および目的】急性胆嚢炎ガイドラインでは中等症以上の急性胆嚢炎に対する治療として,手術またはPTGBDが推奨されている.PTGBDにおいてはX線透視下PTGBD法(Guide wire法)と非X線透視下PTGBD法(trocar法)があるが,当院ではtrocar法を施行している.今回当院のPTGBD症例のその現状・治療成績を検討することによりその有用性・利便性を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】当院で2008年9月~2013年3月までにPTGBDを施行した93例を対象とした.カテーテルはクリエート社 US対応 one step穿刺カテーテルを使用した.【検討項目】1.症例の背景2.施行時間と場所3.治療成績4.合併症とした.【結果】1.PTGBD施行症例の平均年齢は74.4±7.7歳.胆嚢結石を83例で認め,総胆管結石併存例が26例あった.胆嚢炎ガイドラインにおける重症32例,中等症58例,軽症3例に施行していた.2.所用時間は局所麻酔開始より退室まで平均18.2±8.5分であった.施行場所は,検査室86例,ICU・病棟での施行が7例であった.3.PTGBD施行前後の血液データの推移では,施行前平均がWBC 12602/μl,CRP 13.3mg/dl,T.Bil 2.0mg/dlであり,7日後の平均ではWBC 6886/μl,CRP 3.5/dl,T.Bil 0.9mg/dlと,良好な改善を認めていた.4.合併症は4例で認められ,限局性腹膜炎1例,胆嚢内出血1例,胆嚢壁外への留置1例,胆嚢肝管瘻孔1例であった.【考察】今回の検討では,trocar法は比較的簡便な方法で,場所を選ばずに透視室以外での施行や短時間で治療を行うことが可能である.一方,手技に際して熟練が必要であり,壁肥厚が著しい胆嚢では胆嚢壁の貫通が困難な上,胆嚢内に胆泥が多い場合などは先端が不明瞭となり確認が困難である点などが考えられた.若干の文献的考察を加え報告する. |
索引用語 | PTGBD, 急性胆嚢炎 |