セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胆道(治療2)

タイトル 消P-131:

中下部悪性胆道狭窄に対するself- expandable metallic stent(SEMS)の選択

演者 松田 望(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科)
共同演者 小穴 修平(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 亀井 將人(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 鳥谷 洋右(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 水谷 友美(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 佐藤 邦彦(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 小坂 崇(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 春日井 聡(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 柴田 將(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 安孫子 幸人(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 久多良 徳彦(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 廣田 茂(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 遠藤 昌樹(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 千葉 俊美(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 滝川 康裕(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 鈴木 一幸(岩手医大附属病院・消化器・肝臓内科), 照井 虎彦(照井内科消化器科医院)
抄録 【目的】切除不能悪性中下部胆管狭窄に対する各種新旧SEMSの違いによる成績の向上の有無や特有の問題点を明らかにするためretrospectiveに検討した.【対象】2002年7月から2012年12月までのSEMSを留置した97例,原疾患は膵癌74例,胆管癌16例,乳頭部癌5例,胆嚢癌2例である.使用したSEMSはCoverd Metallic Stent(CMS)は自作Coverd diamond(CD)26例,Coverd wall(CW)9例,Coverd WallFlex(CWF)34例,Nitis-S ComVi(CV)9例,Zeostent(CZ)5例.前期coverd SEMS群をCD,後期covered SEMS群をCW,CWF,CV,CZとした.【方法】CMS・UMSにおける開存期間,閉塞原因,ステントトラブル(胆嚢炎発症,ステントの逸脱など),Reinterventionの方法と開存期間について解析した.使用SEMS毎の成績についても合わせて検討した.【結果】CMS/ UMS:開存期間の中央値は168日/121日,閉塞原因はSludge8例,Food impaction2例,in growth5例,over growth7例/ Sludge3例,in growth5例,food imapaction2例であった.CMSの開存期間が長かったが,前期群269日,後期群全体195日(CFW230日,CW180日,CV104日,CZ165日)で,使用EMSの新旧群間で延長を認めなかった.ステントトラブルは胆嚢炎発症数8例(CMS6例,UMS2例),胆嚢管浸潤での発症は3例(CMS1例,UMS2例)に認めた.ステント逸脱は7例(CMS7例,UMS0例)であった.Reinterventionは23例に施行しEMS再留置は4例,Plastic stent留置は19例であり,その開存期間はEMS269日,PS86日とEMSに長期開存を認めた.【考察】今回の検討ではCMS全体の有用性は証明されなかった.その要因に各種ステント間のおいての開存期間の差が推測が推測された.【結語】SEMSの開存期間は生存期間を下回っており適切なReinterventionが重要である.
索引用語 中下部胆管狭窄, SEMS