セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胆道(治療2)

タイトル 消P-132:

切除不能肝門部胆管癌に対する当院におけるステント別の治療成績

演者 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科)
共同演者 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 籔内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科)
抄録 【背景】切除不能肝門部胆管癌による閉塞性黄疸に対する減黄は必須である.ドレナージの方法としてはmetallic stent(MS)かplastic stent(PS),両葉か片葉という選択枝がある.恒久的ステンティングは必要不可欠であるがステントの選択に関してはコンセンサスがえられていないのが現状である.自験例のうち内視鏡的アプローチでステンティング行った症例を比較,検討した.【対象】2007年1月~2013年1月に当科に入院した切除不能肝門部胆管癌28例.MSを1本留置した片葉ドレナージを行った12例(A群),MSを2本留置し両葉ドレナージを行った9例(B群),PSを1本留置し片葉ドレナージを行った7例(C群)に分け比較.平均年齢は69.9歳,70.7歳,78.1歳,男女比は7:5,6:3,3:4.【検討項目】ステント留置に伴う合併症,観察期間, 50%開存期間,化学療法開始までの期間,reinterventionの平均回数.【結果】ステント留置に伴う合併症はA群で肝膿瘍1例.平均観察期間は317.3日,388.7日,187日.50%開存期間は435.0日,459.0日,335.0日.化学療法は各7例,4例,2例行い,開始までの平均期間は27.1日,13.0日,29.5日.reinterventionの平均回数は0.6回,1.7回,1.1回.【考察】留置に伴う偶発症は3群間で差がなかった. MS留置かPS留置,両葉ドレナージか片葉ドレナージに関しての有用性に対してはエビデンスが少ないのが現状である.自験例からはMSを留置したA群,B群でC群より長期間のステント開存期間を認めMS留置の有用性が示唆される.また,両葉ドレナージか片葉ドレナージかについてはA群,B群で差がなく両葉ドレナージの有用性は自験例からは認めなかった.ただし,症例が少なくさらなる症例の蓄積が必要であると考える.
索引用語 肝門部胆管癌, 胆道ステント