セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(治療3) |
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タイトル | 消P-139:抗凝固薬・抗血小板薬内服患者のERCPについての検討 |
演者 | 和唐 正樹(香川県立中央病院・消化器内科) |
共同演者 | 稲葉 知己(香川県立中央病院・消化器内科), 水川 翔(香川県立中央病院・消化器内科), 高嶋 志保(香川県立中央病院・消化器内科), 泉川 孝一(香川県立中央病院・消化器内科), 石川 茂直(香川県立中央病院・消化器内科), 田岡 伸朗(香川県立中央病院・総合診療科), 馬場 伸介(香川県立中央病院・肝臓内科), 三好 正嗣(香川県立中央病院・消化器内科), 妹尾 知典(香川県立中央病院・肝臓内科), 永野 拓也(香川県立中央病院・肝臓内科), 高口 浩一(香川県立中央病院・肝臓内科), 河合 公三(香川県立中央病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】社会の高齢化に伴い,脳血管障害や心血管障害の既往を持ち,抗凝固薬や抗血小板薬による抗血栓療法を受けている患者は増加している.待期的な処置であれば休薬指診に従い休薬した後に処置を行っているが,緊急の処置が必要な症例も多く存在する.今回我々は当院における症例を検討することで抗凝固薬・抗血小板薬内服時のERCPの現状を検討する.【対象・方法】2007年1月から2012年12月の当院ERCP施行例は980例.抗凝固薬・抗血小板薬の内服例は168例(17.1%)であった.内服群と非内服群812例に分けて比較検討した.また,更に両群を入院後24時間以内の緊急処置を要した緊急例と待期例に分けて検討した.内服群の緊急例では内服継続で最初の処置を行い,待期例では休薬した.【成績】内服薬の内訳は抗凝固薬40例,抗血小板薬115例,併用13例であった.平均年齢は内服群76.9歳,非内服群71.2歳と内服群で高く(p<0.0001).男女比は内服群でM:F=106:62,非内服群は407:405と内服群に男性が多かった(p=0.0022).処置回数は内服群1.3回,非内服群1.3回で差を認めず(p=0.1847).処置成績も内服群94.1%,非内服群93.1%で差を認めず(p=0.6567).入院期間も内服群19.2日,非内服群20.6日で差を認めなかった(p=0.1350).偶発症は両群間に差を認めなかった.緊急例は内服群で18例(10.7%),非内服群で105例(12.9%)で,緊急例の処置回数は内服群1.7回,非内服群1.4回と有意に内服群で多く(p=0.0336),待期例の処置回数は内服群1.3回,非内服群1.3回で差を認めなかった(p=0.5093).処置成績,偶発症,入院期間は緊急例及び待期例共に両群間に差を認めなかった.【結論】抗凝固薬・抗血小板薬内服患者において処置成績,入院期間,偶発症は非内服患者と差を認めず処置可能であった.しかし,緊急例において処置回数を多く要した. |
索引用語 | 抗血栓療法, ERCP |