セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胆道(腫瘍)

タイトル 消P-146:

肝門部胆管癌の術前内視鏡ドレナージの有用性

演者 壷井 智史(広島大病院・消化器・代謝内科)
共同演者 佐々木 民人(広島大病院・消化器・代謝内科), 芹川 正浩(広島大病院・消化器・代謝内科), 小林 賢惣(広島大病院・消化器・代謝内科), 神垣 充宏(広島大病院・消化器・代謝内科), 南 智之(広島大病院・消化器・代謝内科), 岡崎 彰仁(広島大病院・消化器・代謝内科), 石井 康隆(広島大病院・消化器・代謝内科), 石垣 尚志(広島大病院・消化器・代謝内科), 毛利 輝生(広島大病院・消化器・代謝内科), 茶山 一彰(広島大病院・消化器・代謝内科)
抄録 【目的】肝門部胆管癌における術前ドレナージの現状を明らかにする事を目的として,経皮的胆道ドレナージと経乳頭的胆道ドレナージの臨床成績を比較検討した.【方法】2000年以降に当院で外科的切除を行った肝門部胆管癌64例(男:女=45:19,平均68.1±9.2歳)を対象とした.術前胆道ドレナージ別に経皮群(22例),経乳頭群(42例)の2群に分け,1.ドレナージ効果(減黄に要する期間,減黄率(δT-Bil/δ日)),2.偶発症(急性膵炎・急性胆管炎・腹膜炎)の発生頻度,3.組織学的診断率,4.手術までの日数を検討した.また,5.術後の累積生存率,および腹膜播種による累積再発率をカプランマイヤー法で検討し,Log rank検定を行った.【成績】1.経皮群:経乳頭群におけるドレナージ開始前のT-Bil(mg/dl)の平均値は8.52:7.66(p=0.69),T-bilが前値から半減するまでの日数は7.5日:6.7日(p=0.68),減黄率(mg/dl/day)の平均は0.56±0.27:0.79±0.48(p=0.66)だった.2.両群の偶発症は,急性膵炎0例:6例(14.0%,全例軽症),胆管炎3例(13.6%):7例(16.3%)腹膜炎1例(4.5%):0例だった.輸血を必要とする出血は認めなかった.3.両群の手術までの日数は41±19.6日:23.4±12.1日であり,4.組織学的診断率(細胞診,擦過細胞診,生検)は,細胞診13.6%:25.6%(p=0.35),擦過細胞診9.0%:30.2%(p=0.07),生検47.6%:63.3%(p=0.26)だった.5.全手術例を対象とした累積生存率は,3年55%:60%,5年32%:45%だった(P=0.80).5年累積腹膜播種率は,31%:59%だった(P=0.56).Curability A+Bのみを対象とした累積生存率では,3年55%:75%,5年33%:59%だった(P=0.14).5年累積腹膜播種率は55%:10%だった(P=0.078).【結果】肝門部胆管癌の術前ドレナージは,ドレナージ効果,組織学的診断率,手術までの日数,生存率,腹膜播種において,内視鏡的ドレナージの優位性が示唆された.
索引用語 肝門部胆管癌, 術前ドレナージ