セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(基礎) |
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タイトル | 消P-157:膵癌におけるガレクチン-9の増殖抑制効果の検討 |
演者 | 大倉 亮一(香川大附属病院・消化器・神経内科) |
共同演者 | 小林 聖幸(香川大附属病院・消化器・神経内科), 藤田 浩二(香川大附属病院・消化器・神経内科), 坂本 鉄平(香川大附属病院・消化器・神経内科), 桂 明子(香川大附属病院・消化器・神経内科), 龍田 美和(香川大附属病院・消化器・神経内科), 豊田 由花(香川大附属病院・消化器・神経内科), 藤森 崇行(香川大附属病院・消化器・神経内科), 野村 圭(香川大附属病院・消化器・神経内科), 谷 丈二(香川大附属病院・消化器・神経内科), 三好 久昭(香川大附属病院・消化器・神経内科), 加藤 清仁(香川大附属病院・消化器・神経内科), 小野 昌弘(香川大附属病院・消化器・神経内科), 有友 雄一(香川大附属病院・消化器・神経内科), 鎌田 英紀(香川大附属病院・消化器・神経内科), 正木 勉(香川大附属病院・消化器・神経内科) |
抄録 | 【目的】ガレクチン-9(Gal-9)は,β-ガラクトシド結合蛋白質の1つであり,種々の癌細胞において増殖抑制効果が示されている.しかし,膵癌(PK)においてガレクチン-9による増殖抑制効果については報告されていない.今回我々は膵癌細胞においてガレクチン-9による増殖抑制効果を検討するとともに,その抑制機構について検討した.【方法】3種類の膵癌細胞株(PANC-1,PK-1,PK-9)を使用した.これらの細胞株に対して種々のGal-9量(0.01μM,0.03μM,0.1μM,0.3μM)を投与し,細胞増殖抑制効果をMTT assayで検討した.さらにGal-9によるアポトーシスの誘導をcaspase-cleaved keratin18を測定することにより検討した.また,Gal-9投与において癌細胞増殖に関連する血管新生分子群,及びレセプター型チロシンキナーゼ群の変化をアレイチップを用いて網羅的に解析した.【成績】3種類すべての膵癌細胞株において,Gal-9の投与によって濃度依存的に増殖抑制効果を示した.また,Gal-9のアポトーシス誘導効果はすべての膵癌細胞株において認められた.Gal-9を投与した膵癌細胞(PANC-1)においてレセプター型チロシンキナーゼ群は,HGFR,IGF-1R,PYK等の活性を阻害していた.また血管新生分子群はMCP-1,IL-8,TIMP-1,GRO等の発現を亢進していた.【結論】Gal-9はすべての膵癌細胞株で濃度依存的に増殖抑制効果を示した.また,その増殖抑制のメカニズムとして,Gal-9のアポトーシスの誘導及びレセプター型チロシンキナーゼ群の抑制が関与していると考えられた. |
索引用語 | ガレクチン-9, 膵癌 |