セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓(IPMN1)

タイトル 消P-228:

IPMN/MCNの手術例の検討

演者 知念 健司(沖縄県立中部病院・消化器内科)
共同演者 座喜味 盛哉(沖縄県立中部病院・消化器内科), 本部 卓也(沖縄県立中部病院・消化器内科), 加藤 新(沖縄県立中部病院・消化器内科), 久保田 富秋(沖縄県立中部病院・消化器内科), 新城 雅行(沖縄県立中部病院・消化器内科), 菊地 馨(沖縄県立中部病院・消化器内科)
抄録 【背景】IPMN/MCN国際ガイドラインが2012年に改訂され,手術適応にも変化が見られる.【目的】当院におけるIPMN/MCNの手術例について検討し,IPMN/MCNの手術適応を考えたい【方法】対象は2009年4月から2013年2月までにIPMN/MCNに対し手術を行った8例.【結果】男女比2:6,平均年齢63.5歳.症状は腹痛,背部痛で37.5%(3/8)に認めた.IPMNが7例,MCNが1例.IPMNのタイプは主膵管型が1例,分枝型が5例,混合型が1例.病変の部位は膵頭部2例,膵頭体移行部2例,膵尾部3例.主膵管径の平均値は5.7mm(1-13mm),嚢胞径の平均値は42mm(20-67mm).壁在結節は2例で認め,15mmと35mm.膵頭十二指腸切除を4例,膵尾部切除を3例で施行した.IPMCは3例あり,すべてnon-invasive.悪性を示唆する所見は嚢胞径の大きさではなく,結節の有無であった.IPMAは4例.IPMAの手術3例は膵尾部病変の為,膵尾部切除を施行.1例は膵頭部病変でIPMAが疑われたが,患者の手術希望により膵頭十二指腸切除を施行.IPMNの他臓器癌の合併は57%(4/7)と高かった.IPMN併存膵癌の例はなかった.MCNは膵尾部嚢胞性腫瘍で膵炎も合併しており,手術を施行.【結語】当院におけるIPMN/MCNの手術8例を検討したので報告する.壁在結節のある分枝型IPMNは悪性の可能性があり,手術適応と考える.
索引用語 IPMN, 手術適応