セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭(良性1)

タイトル 消P-253:

症状残存GERD患者に対するエソメプラゾール投与後の症状消失効果と治療満足度の変化

演者 岩崎 栄典(東京都済生会中央病院・消化器内科)
共同演者 中澤 敦(東京都済生会中央病院・消化器内科), 瀧田 麻衣子(東京都済生会中央病院・消化器内科), 岸野 竜平(東京都済生会中央病院・消化器内科), 泉谷 幹子(東京都済生会中央病院・消化器内科), 塚田 信廣(東京都済生会中央病院・消化器内科)
抄録 【目的】近年のGERD患者ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)治療にもかかわらず40~70%の患者で症状が残存しており,症状残存者では治療満足度が低いことが報告されている.新規PPIのエソメプラゾール(EPZ)は従来PPIに比し強力な酸分泌抑制効果を有するとされているが臨床的検討は十分になく,EPZ変更後の治療満足度の変化についても明らかでない.
【方法】2012年10月から4か月間に,8週以上の従来PPI服薬にもかかわらず週1日以上の胸やけ,逆流症状が残存するGERD患者を対象とした.同意取得後にEPZ 20 mg/日へ変更し,投与8週後のGerdQ質問1,2(胸やけ,逆流症状)にて,両質問とも「全くない」に回答した患者割合(症状消失率, 95%CI)を主要評価項目とした.また,副次評価としてGerdQ治療反応良好率{質問1,2と5,6(QOL障害)が1日/週以下}の変化,治療満足度問診票(TSQ)の7項目(症状抑制,治療薬,理想,期待,費用,主治医,悩み)のスコア変化を検討した.
【結果】患者は男/女:8/15例,年齢67.5±14.0歳,BMI:22.6±3.7 kg/m2,前治療PPIは半量/常用量/倍量:5/15/3例であった.8週後の症状消失率は47.8%(95%CI, 29.2-67.0%)であった.治療反応良好率は30.4%(7/23例)から73.9%(17/23例)に有意に上昇した(p=0.016).TSQスコアは,症状抑制3.6±0.8⇒4.1±0.8(p=0.031),治療薬3.8±0.9⇒4.1±0.7(p=0.049),理想3.5±0.6⇒3.8±0.7(p=0.046)の3項目にて有意な改善を認めた.その他4項目では変化を認めなかった.
【結論】EPZへの変更は従来PPI治療にも関わらず症状が残存するGERD患者に対して有効であり,治療満足度の改善が示唆された.
索引用語 逆流性食道炎, エソメプラゾール