セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭(良性2)

タイトル 消P-259:

「胸のつかえ感」に対する食道運動機能検査の有用性

演者 川口 真平(済生会中津病院・消化器内科)
共同演者 山下 博司(済生会中津病院・消化器内科), 蘆田 潔(済生会中津病院・消化器内科), 伊藤 大(済生会中津病院・消化器内科), 福知 工(済生会中津病院・消化器内科), 大橋 理奈(済生会中津病院・消化器内科), 田中 敏雄(済生会中津病院・消化器内科), 江口 考明(済生会中津病院・消化器内科), 生方 聡史(済生会中津病院・消化器内科), 仙田 花実(済生会中津病院・消化器内科), 上田 綾(済生会中津病院・消化器内科), 古賀 英彬(済生会中津病院・消化器内科), 長谷 善明(済生会中津病院・消化器内科), 安冨 栄一郎(済生会中津病院・消化器内科), 岩坪 太郎(済生会中津病院・消化器内科), 黒澤 学(済生会中津病院・消化器内科), 小池 英明(済生会中津病院・消化器内科), 横田 甚(済生会中津病院・消化器内科)
抄録 【目的】内視鏡検査で原因が確認されない「胸のつかえ感」は日常臨床でよく遭遇する症状である.近年,食道内圧検査に36個のセンサーを有するhigh resolution manometry(HRM)が臨床に応用され,食道運動機能性疾患が注目されてきている.また,HRMによる新たな食道運動機能異常の分類が提唱されている(シカゴ分類).そこで我々は器質的異常を認めない「胸のつかえ感」を有する患者に対してHRMによる食道運動機能評価を行った.【方法】内視鏡で器質的異常所見がなく,PPI投与で改善を認めない76例(男性28例,59.1歳)を対象とした.Mano Scan 360(Sierra Scientific社製)を用いた.経鼻的にカテーテルを挿入し,座位にて水5mlの嚥下を10回行った.LES静止圧,IRP(Intra-bolus Pressure)ならびに一次蠕動圧,正常一次蠕動波出現率,一次蠕動速度,DCI(Distal Contractile Integral)を評価し,シカゴ分類のアルゴリズムに従って疾患の分類をおこなった.【成績】全76例中37例(49%)に食道運動障害を認めた.診断の内訳はAchalasia(5%),EGJ outflow obstruction(14.4%),Absent peristalsis(1%),Distal esophageal spasm(DES)(1%),Weak peristalsis(14.4%),Frequent failed peristalsis(3%),Hypertensive peristalsis(9%),正常(51%)であった.【結論】内視鏡検査で器質的異常所見が無く,PPI投与で改善を得ない「胸のつかえ感」を有する患者を対象に食道内圧測定を行うと約半数に一次性食道運動障害を認める結果であった.これは食道運動機能性疾患が稀な疾患ではないことを示しており,日常臨床において常に食道運動疾患の存在を念頭におき,積極的に食道運動機能検査を行うべきであると考えられる.
索引用語 食道運動機能, 食道内圧検査