セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(良性3) |
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タイトル | 消P-267:腸管ベーチェット病と単純性潰瘍における食道病変の検討 |
演者 | 安川 重義(福岡大筑紫病院・消化器内科) |
共同演者 | 高木 靖寛(福岡大筑紫病院・消化器内科), 松村 圭一郎(福岡大筑紫病院・消化器内科), 古賀 章浩(福岡大筑紫病院・消化器内科), 高津 典孝(福岡大筑紫病院・消化器内科), 矢野 豊(福岡大筑紫病院・消化器内科), 別府 孝浩(福岡大筑紫病院・消化器内科), 平井 郁仁(福岡大筑紫病院・消化器内科), 松井 敏幸(福岡大筑紫病院・消化器内科), 池田 圭祐(福岡大筑紫病院・病理部), 岩下 明徳(福岡大筑紫病院・病理部) |
抄録 | 【背景】腸管ベーチェット病(BD)と単純性潰瘍(simple ulcer; SU)の定型的病変は回盲部の円形ないし類円形の下掘れ潰瘍である. しかし,両者はまれに全消化管の多彩な病変を呈することもある. 【目的】腸管BDおよびSUにおける食道病変の臨床的特徴を明らかにすること. 【対象と方法】1985年から2012年までの31例で,厚生労働省の診断基準を満たすBD 11例(全例不全型)とSU 20例(BD疑い15例,BD症状なし5例). 31例中29例は上部消化管内視鏡検査が行われていた. これらにおける食道病変の頻度,発生時期,部位,形態,治療成績について検討した. 【成績】頻度:31例中6例(19.3%)で,男:女=4:2,年齢38.4(18~59)歳であった( BD; 3 / 11, SU; 3 / 20). 発生時期:初発時5例(83.3%),異時性(10か月後)1例(16.7%)であった. 部位と形態:5例(83.3%)が中・下部食道に発生し,5例(83.3%)が単発打ち抜き潰瘍で,1例は多発アフタであった. 治療:5例は内科治療で改善(5ASA 1例,PPI 1例,ステロイド3例),1例は治療抵抗性で手術となった. 【結語】BDおよびSUにおける食道病変の頻度は19.3%と回盲部潰瘍に比べ低いが,その多くは定型的潰瘍に類似した打ち抜き様の形態をしめす特徴を有していた. BD, SUにおける食道病変は,他疾患との鑑別を含めた診断の手がかりになり得る可能性が示唆された. |
索引用語 | 腸管ベーチェット病, 食道 |