セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(悪性1) |
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タイトル | 消P-278:一次治療に不応となった切除不能進行・再発食道癌症例に対する二次治療に関する予後因子解析 |
演者 | 長谷川 裕子(国立大阪医療センター・消化器科) |
共同演者 | 木村 圭一(国立大阪医療センター・消化器科), 杉本 彩(国立大阪医療センター・消化器科), 日比野 賢嗣(国立大阪医療センター・消化器科), 坂根 貞嗣(国立大阪医療センター・消化器科), 田村 猛(国立大阪医療センター・消化器科), 田中 絵里(国立大阪医療センター・消化器科), 岩崎 哲也(国立大阪医療センター・消化器科), 岩崎 竜一朗(国立大阪医療センター・消化器科), 榊原 祐子(国立大阪医療センター・消化器科), 由雄 敏之(国立大阪医療センター・消化器科), 外山 隆(国立大阪医療センター・消化器科), 石田 永(国立大阪医療センター・消化器科), 平尾 素宏(国立大阪医療センター・外科), 藤谷 和正(国立大阪医療センター・外科), 三田 英治(国立大阪医療センター・消化器科) |
抄録 | 【背景】切除不能進行・再発食道癌に対する一次化学療法としては,5-FUとプラチナ系の抗癌剤による併用療法が標準となっている.二次治療に関してはDocetaxel(DOC)が有効な薬剤の一つとして報告されているが,二次治療に関する明確なエビデンスはない.【目的】切除不能進行・再発食道癌に対するDOCを用いた二次治療における治療効果と予後因子について報告する.【対象】2005年10月~2013年1月の間に一次治療としてのNedaplatin+Adriamycin+5-FU(NAF)療法に不応となり,二次治療以降でDOCを含むレジメンで治療を施行した進行食道癌患者37 症例を対象とした.【結果】症例は男性 36 例,女性1 例.年齢中央値は62歳(51~72 歳).切除不能進行例は12例,再発例は25 例であった.施行コース数は1~12コース(中央値 2コース).二次治療のレジメンの内訳はDOC+CDDP+5-FU/DOC+Nedaplatin/DOC+S-1/DOC単剤=16例/11例/5例/5例であった.37 症例のTTF中央値は70 日,二次治療以降のMSTは196 日であった.全体の奏効率は18.9%,病勢コントロール率は64.8%であった.二次治療開始前のECOG Performance Status(PS) 0-1/2=27例/10例,二次治療開始時のBMI値18.5未満/18.5以上=10例/27例,リンパ球数1500以上/1500未満= 14 例/23 例,アルブミン値 3.5 g/dl超/3.5 g/dl以下=13例/24例であった.これらの因子のうち,二次治療以降の生存期間に有意に影響を及ぼす因子は,二次治療開始前のPS (HR = 3.389,95%CI:1.018-11.232,P = 0.046)であった.【結語】進行食道癌の二次治療の導入に関して,二次治療開始前のPSが2以上である症例は予後不良であることが示唆され,慎重に症例を選択する必要があると考えられた. |
索引用語 | 食道癌, 化学療法 |