セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭(悪性1)

タイトル 消P-281:

IV期食道癌に対する通院Versus入院放射線治療の比較

演者 細田 健司(山梨県立中央病院・消化器内科)
共同演者 小嶋 裕一郎(山梨県立中央病院・消化器内科), 石田 泰章(山梨県立中央病院・消化器内科), 川上 智(山梨県立中央病院・消化器内科), 久野 徹(山梨県立中央病院・消化器内科), 深澤 佳満(山梨県立中央病院・消化器内科), 岩本 史光(山梨県立中央病院・消化器内科), 廣瀬 純穂(山梨県立中央病院・消化器内科), 鈴木 洋司(山梨県立中央病院・消化器内科), 望月 仁(山梨県立中央病院・消化器内科), 須貝 英光(山梨県立中央病院・外科), 羽田 真朗(山梨県立中央病院・外科), 萬利乃 寛(山梨県立中央病院・放射線部), 小俣 政男(山梨県立中央病院・消化器内科)
抄録 【目的】食道癌に対する放射線治療は入院して実施することが一般的であるが,特にIV期の症例では限られた予後の大部分を入院に費やしてしまうことがQOLの点で問題であった.当科では食道癌に対する化学放射線治療に際し化学療法はstandard FP療法を標準治療として実施している.IV期化学放射線治療例の中で放射線治療単独期間は通院で加療した症例群と,放射線治療終了まで全て入院加療で実施した症例群の成績を比較検討する.【方法】2006年10月から2012年9月までの間に当院で加療した全食道癌175例中,IV期化学放射線治療症例37例の中で通院治療群と入院治療群との成績を比較検討した.【結果】175例の平均年齢は70.0±10.1歳(40-92歳),男性153例,女性22例,病期別では0期27例,I期24例,II期29例,III期42例,IVa期25例,IVb期28例であった.5年生存率はそれぞれ0期100%,I期70%,II期61%,III期34%であり,平均生存期間(MST)はIII期24.7か月,IVa期14.7か月,IVb期7.5か月であった.II期とIII期の間では生存率に有意差は認めなかったが,III期とIVa期,IVb 期の間でそれぞれ有意差を認めた(p<0.05,p<0.0001).IV期全体で化学放射線治療症例は37例(65.5±9.2歳)あり,通院群12例(IVa期5例,IVb期7例),入院群25例(IVa期11例,IVb期14例)であった.放射線治療期間中の平均入院期間は通院群10.3日,入院群43.5日であり,MSTは,通院群11.4か月,入院群8.7か月と通院群の方が成績は良好であったが,症例数が少ないため統計学的な有意差は認めなかった(p=0.35).【結論】予後の限られたIV期の場合,治療成績の点だけでなく在宅で過ごせるという点からも放射線治療単独期間中は通院での治療が望ましいと考えられた.
索引用語 食道癌, 通院放射線治療