セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(悪性2) |
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タイトル | 消P-282:当院における放射線単独療法を施行した食道癌9例の検討 |
演者 | 安達 神奈(西神戸医療センター・消化器科) |
共同演者 | 吉田 裕幸(西神戸医療センター・消化器科), 隅野 有香(西神戸医療センター・消化器科), 村上 坤太郎(西神戸医療センター・消化器科), 荒木 理(西神戸医療センター・消化器科), 佐々木 綾香(西神戸医療センター・消化器科), 津田 朋広(西神戸医療センター・消化器科), 島田 友香里(西神戸医療センター・消化器科), 林 幹人(西神戸医療センター・消化器科), 井谷 智尚(西神戸医療センター・消化器科), 三村 純(西神戸医療センター・消化器科) |
抄録 | 【はじめに】食道癌に対する根治的治療は内視鏡的治療,外科治療,化学放射線療法などが標準的治療とされる.しかしながら様々な理由から標準的治療に耐えられない場合もある.そこで今回我々は当院で経験した放射線単独療法を施行した食道癌9例について検討したので報告する.【対象】2010年1月~2012年12月までに放射線治療を行った9例(平均観察期間251日).【結果】男性7例,女性2例.年齢中央値78歳(51~91歳).病変部位は胸部上部食道4例,胸部中部食道4例,胸部下部食道1例.病変平均長径6.cm(4~9cm).病期は0期1例,IIA期2例,IIB期2例,III期3例,IVb期1例.PSはPS0-8例,PS2-1例.栄養方法は経口7例,経腸栄養2例.放射線単独療法を選択した理由として基礎疾患8例(呼吸器疾患5例,循環器疾患4例,腎疾患1例,肝疾患1例),本人希望1例.平均照射線量67Gy(48~70Gy).効果判定はCR2例,PR4例,不明3例.合併症は放射線肺炎1例であったが症状はなく治療を要するものではなかった.転帰は死亡4例(原病死3例,他病死1例,中央値135日(65~355日)),生存3例(中央値200日(126~1101日)),不明2例.【考察】放射線単独療法を選択したのは高齢で心肺機能や腎機能低下などが主な理由であったが放射線療法による大きな合併症はなくQOLを損なうこともなく安全に治療できたと考える.標準的治療が困難と考えられる症例に対しては放射線単独療法も選択肢の一つと考える. |
索引用語 | 食道癌, 放射線療法 |